「地域体験」 参加学生の感想
6/6,7日に実施された総合文化学科1年次必修科目「地域体験」の体験学習について、参加学生の感想を紹介します。
1.農業生活体験
私たちが訪れた民宿では、キノコの菌打ちととうもろこしの種を植えた。どちらも私たちには身近な食べ物ではあるが、生産側の立場となると、長い時間同じ作業の繰り返しで大変だった。しかし後半になってくると作業にも慣れてきて、皆順調に作業を進めていくことができた。普段何気なく食べているもののありがたみを実感することができた。(総合文化学科1年 奥山愛未)
私たちのグループは畑仕事をお手伝いさせて頂きました。まず初めに行ったのは畑を耕すことです。手動の耕運機の操作方法を教わり、交代しながら全員がやってみて、土が柔らかいことや重たいことを肌で感じることができました。それが終わるといよいよ種植えが始まります。「秘伝」という枝豆、黒豆、小豆を植えましたが、ただ植えるだけではなく絶妙な深さで穴を掘ったり、正確に間隔を測ったりと、美味しいものを作るためのコツも同時に学びました。その後大井沢で初めて育てるスナップエンドウを植える作業をしましたが、特産品としてうまく育つよう丁寧に植えました。農業の合間にはきれいな川の吊橋で冷たいサイダーをみんなで並んで飲み、よい思い出となりました。(総合文化学科1年 後藤幹子)
2.民宿での講話
民宿の方々に、大井沢での生活の様子をたくさん聞くことができた。雪が多いのは大変だけれど普段はとても静かで、また周りも顔見知りの人ばかりでとても良いところだとおっしゃっていた。他にも大井沢の七不思議などをお聞きして、改めて大井沢の自然や文化の豊かさと、住民の方々のふるさとを大切に思っている様子が伝わってきた。(総合文化学科1年 佐藤優実)
私たちの宿のオーナーは埼玉県出身の方でした。よく釣りをしていて、昼にはイワナを出してくださいました。大井沢に来た当初は山菜の調理の仕方もわからず、近所の方々に教わったそうです。大井沢の七不思議の中で「蛇のくつわ」の話が印象的でした。「蛇が誤ってお酒を飲んでしまい暴れ始めた。落ち着かせるためにくつわをかけた。反省した蛇はくつわをそのままにと言ったが、かわいそうだったのでくつわの代わりに輪っかの模様をつけた」という内容でした。(総合文化学科1年 石川加奈)
3.工芸体験
木の実細工の体験では、ブナ、マツ、サクランボなどの種を使い、ブローチやペンダント、オブジェを作った。皆、思い思いのものを作っていて個性の表れる作品作りができたのではないかと思う。ペンダント用にと頂いた紐は、先生が編んだものだと聞き驚いた。とても細かく丁寧に編まれていた。一つだけではなくもっと作りたいと思った。身近に落ちていそうな物がブローチやペンダントになる様は楽しく、家でも作ってみようかと思ってしまうほどだ。(総合文化学科1年 松田知弓)
私はメノウ細工をしました。メノウ石は鉱石の中で4番目に固い鉱石です。そのメノウ石を削り、表面の凸凹やざらざらな部分をなくし、なめらかにする作業を行いました。これは削りが浅くても削りすぎてもいけないという、とても神経を使う作業です。非常に難しかったのですが、何とか出来上がりました。仕上げは職人の方が行って下さいましたが、「さすがプロだ、上手い」と思いました。私も将来何かのプロになりたいと思いました。(総合文化学科1年 高木智規)
4.月山トレッキング
トレッキングでは、天気があまり良くなかったので、最初の15分程山形県立自然博物園で「ブナの森」のビデオを見た。その後ブナの森を歩き,ミズバショウやオトシブミという虫のタマゴを見た。森の中はまだ雪が残っていたが、木の周りだけは他の場所よりも早く雪が溶けていた。生きている木の根が少し暖かいからそこだけ早く溶けるのだそうだ。今年は8年に一度のブナの花が豊作の年に当たり、ブナの花がたくさん落ちていた。森には湧水も多く水温がとても低かったので、夏にまた来たいなと思った。(総合文化学科1年 加賀谷瞳)
雪が長期間あるからこそ、”藻”のような微生物が見られるのだと思った。湧水は、何百年も前の水が現在流れているとのこと。また湧いて出るので水の温度が変わらず冷たいままだと聞いた。ブナの木については、雪が多いのでその重さで木が曲がり、雪が溶ければまた上に向かって伸びていく。ブナが倒れると新しい芽が出て、それがまた300年程度で世代交代していくと知った。トレッキングは楽しかったが、途中足場の悪い所もあり注意が必要だった。(総合文化学科1年 佐藤祐美)