お知らせ

「教育における情報化に関する研究会」を開催しました

平成26年6月29日(日)、山形駅前ゆうキャンパス・ステーションにおいて「教育における情報化に関する研究会」を開催しました。

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東北文教大学児童教育研究センター長の畠山孝男教授の挨拶に続き、東北文教大学子ども教育学科の眞壁豊講師が、「教育の情報化における理解のポイント」という題で、この1年間における教育の情報化の流れや、PISA2012やTALIS2013の結果などを参照しながら、今後訪れるであろう課題について簡単に紹介しました。

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次に鶴岡市立鶴岡第一中学校の南波純先生による「教育の情報化への取り組み~本校におけるデジタル教科書の利活用を通して~」では、2012年度から実践してきたデジタル教科書・デジタル教材の活用事例や、教育現場で活用する際のポイントなどが紹介されました。たとえば社会科の「緯度・経度」の学習において、デジタル教材の動画アニメーションを見せることで、高い効果が得られること、授業づくりの主役は教育者と学習者であること、「学力観」の転換と共有が必要であることなどが説明されました。

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休憩を挟み、山形県教育センターの齋藤秀志先生には「3Dプリンターの教育的意義・活用」という題で、近年国内外で注目を集める3Dプリンターを教育にどのように活かすかについて、県内の工業高校への導入を起点として話をいただきました。特に事例紹介では、3D CADを通した3Dプリンター出力例や、目の見えない学習者へどのように「形」を伝えるかという特別支援教育でも活用例にいたるまで、ものづくりや工業を専門としていない方にも親しみやすく話をしていただきました。

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最後に、こどもコミュニティサイト協議会代表の大笹いづみ先生から「小中学生のネット利用の実態と子どもが主役の情報モラル教育」というテーマで発表されました。子ども達が手にする今のゲーム機には、当たり前のようにインターネットへの接続機能と、保護者がそれを制限するペアレンタルコントロールが標準で搭載されているが、いまの小中学生をとりまくネット利用の現状に対して、我々大人が思った以上に把握できていないこと、そして児童生徒のみならず、全ての人にとって情報モラルの大切さを認識しなければならないことを、豊富な事例とともに紹介されました。

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当日はデジタル黒板やタブレットなどの教育機器の展示も行われ、充実した研究会となりました。