お知らせ

平成27年度の民話研究センター公開講座を開催しました

 11月14日(土)に本学にて、平成27年度東北文教大学民話研究センターの公開講座「山形の民話伝承活動 - “これまで” と “これから” -」を開催しました。

 今年度は例年よりも多い約80名もの方々にご参加いただきました。参加者の皆さまは、大友義助先生(新庄雪の里情報館 名誉館長、新庄民話の会顧問)と佐藤晃先生(東北文教大学 民話研究センター長)の講義を熱心に聞き、渡部豊子氏(新庄民話の会)の語りを多いに楽しみました。また、今回の参加者の中には語りの活動をされている方々も多く、意見交換のコーナーでは、方言を含む民話の次世代への継承などについて、活発な意見交換が行われました。

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 アンケートには、「次年度以降も民話の公開講座を続けて欲しい」との声が多数寄せられました。大変嬉しく思うとともに、参加者の皆さまが本学に寄せるご期待と本学が果たすべき役割に身が引き締まる思いでいます。

 以下に、今回ご参加いただいた方々から寄せられたご意見の一部を紹介します。
「県内の語りの会はこんなにあるのかということをしみじみと感じました。それぞれの方が頑張っていらっしゃると思いました。明日からまた、語りに力を入れていこうと思います。」

「民話がどのように認識され、現在の広がりになっているのかを知ることができました。改めて語り継いでいきたいという思いを強くしました。」

「語り部の活動ではやはり方言で伝えたいものと考えています。方言でしか伝えられない心情や情景があるわけで、人の生きている生身の息遣いが裏付けにあることを強く意識しています。」

「語り手も民話の研究に関わっている方も高齢化が感じられます。昔を知ることも必要ですが、これからどのようにしていくことが望ましいのかと考えてしまいます。」

「せっかく大学に民話研究センターがあるのだから、もっと学校の授業とリンクさせれば、学生で民話に興味を持つ人が増えるのではないでしょうか。」