本学准教授開発のオシロスコープを用いた授業が大阪の高等学校で実施されました
平成28年10月4日(火)、子ども教育学科の眞壁豊准教授が開発した簡易オシロスコープソフト『e-Oscillo』を用いた授業実践が、大阪府立泉尾高等学校にて行われました。
『e-Oscillo』は、ニンテンドー3DS用BASIC開発環境である『プチコン3号 SmileBASIC』で動作する簡易オシロスコープソフトです。大阪府立泉尾高等学校では、3DS本体と『プチコン3号 SmileBASIC』を30セット貸与されており、通常は『選択情報』でのプログラミング教育に用いられています。
今回『e-Oscillo』が用いられた科目は高校2年の『選択物理』で、音の3要素である「大きさ」「高さ」「音色」を、オシロスコープの波形の変化から学ぶ授業でした。生徒達は、音叉や自分の声をオシロスコープを通じて波形で表示させてみることで、興味を持って音の現象に対する学習を進めることができました。
授業者の大阪府立泉尾高等学校教諭 森井辰典先生に、ソフトを使っての感想をいただきました。
このソフトを授業で実際に使ってみてどうでしたか?
「生徒がリアルタイムに観測される音波を個々に観察できよかったと思います。HOLD機能で音波を静止させ、その後で横軸・縦軸のレンジを変えて観察できること、内蔵音源を使用することでおんさと違い任意に振動数が設定でき、一定の音量で出力することができるので便利に感じました。
授業者から見てこのソフトを使う生徒たちの様子はどうでしたか?
「生徒は思い思いにソフトを動かして、楽しそうに活動していたように感じました。今回はじめてソフトを動かしたため、使い方を十分に理解したうえで実習をおこなえればもっとスムーズに多くの観察ができたと反省しています。それでも、扇風機など普段気にしないような音や振動の存在に気づき、自分たちができることを一生懸命やっていたと思います。」