【ゲストスピーカー】「障がい者介護論」の授業で、中途視覚障がい者が体験談を語る
4月20日(金)、人間福祉学科科目「障がい者介護論」で視覚障がいのある小池正美さんと齋藤悠美子さん、障がい者情報支援NPO法人理事長峯岸敦さんをゲストスピーカーとして招いて授業を行いました。
日本の視覚障がい者の多くは人生半ばで視力を失います。ほぼ全盲に近い障がいを持つ小池さんは、「仕事も失い、これからどうやって生活していこうと悩んだ」と、障がいを受けた当時のことを振り返りました。また、弱視の齋藤さんは、「障がい者の不自由を社会に発信するとともに、支援してもらったときには感謝する気持ちを声にして伝える大切さ」について語りました。
視覚障がい者になるということは、仕事を失うだけではなく、一人での外出が困難になったり、手紙などの情報が得られなくなる、景色を観賞することや、自分の洋服のシミも見つけられなくなる、と生活上の苦悩を語ってくれました。
また、障がい支援者の立場から、「障がいのある人もない人も、また障がいの種類やレベルが違っても、誰もが普通に生活できる社会が求められる」と支援活動の必要性について説明を受けました。
介護を目指す学生は、三人の話を聴講し、障がいに対する知識や支援方法、態度について今後も学習を深め、立派な介護福祉士を目指したいと感想を述べていました。
【授業の様子】