平成30年度児童教育センター公開講座 第2回(小学校英語)が開催されました
2018年6月20日(水)に、前回に引き続きSimon Reeves准教授(総合文化学科)・山口常夫教授(子ども教育学科)を講師としてお招きし、児童教育研究センター公開講座「小学校教育における実践的な外国語活動と外国語」を開催いたしました。当日は、共催の山形市小学校教育研究会外国語部会の皆様を含む62名(うち、本学学生2名、教職員7名)の方々にご参加いただきました。
今回は、「外国語活動と外国語の実践」と題してより実践的な内容をご提供する趣旨の下、1)効果的なティーム・ティーチングについての講話、2)レッスンプランをグループで考案するワークショップ、3)前回の公開講座で頂いた参加者からの質問にお答えするコーナーの3本立てで回を進めていきました。
1)「効果的なティーム・ティーチング」では、ご自身もALTの経験があるSimon先生から、ALTとのティーム・ティーチングの良例・悪例をスキットを交えわかりやすく解説・アドバイスいただきました。
ALTとのティーム・ティーチングでよく陥りがちな例としては、「ALTの発言を逐次日本語に訳してしまう事例」、「ALTを尊重するばかりにALT任せになりサポートが不足してしまう事例」、「ALTの活用が”CD代わり”に留まってしまう事例」などがあるそうです。これらを改善するためにも、まずは日本人教員とALTがコミュニケーションを密にし、日本人教員・ALTが互いの長所を活かす工夫を重ねることが、よいティーム・ティーチングの要であることを改めて学びました。
2)「レッスンプランニング」では、Simon先生から外国語活動で使える様々なアクティビティーをご紹介いただいた後、割り当てられたお題に関するアクティビティーを考案するグループワークの時間が設けられました。ワーク終了後は、ミニポスターセッションの形で他のグループのアイディアを共有しました。
3)「ジョー山先生のQ&A」と題された質問回答コーナーでは、「発音がどうしても気になる…」「初めから終わりまでの授業の組み立て方の具体例を知りたい」「おすすめのデジタル教材は?」といった声に対し、山口先生からアドバイスをいただきました。
閉会にあたっては、加藤隼人センター長よりご参加の皆様への感謝の辞と、山形市小学校教育研究会外国語部会長髙橋守先生からご挨拶をいただきました。高橋先生からは、「参加者の声を取り入れた会の作りや、ワークショップの成果物をお送りいただくなどの”参加者へお土産を”という工夫をいただき、明日からの実践に使える価値ある充実した研修会を開いていただき感謝している。」とのお言葉を頂きました。
参加者アンケートでは、「実践的な内容で、すぐに教室でためしてみたくなるものばかりでした。」「ポスターセッションの形式で交流でき、とても楽しく学ばせていただきました」「限られた時間の中でたくさんの内容を取り入れていただき、充実した内容でした。ありがとうございました。」といった声が寄せられました。
参加者の皆様のワーク等への積極的なご参加に支えられ、盛会のうちに本会を終えられましたことを感謝申し上げるとともに、本会が皆様のこれからの教育実践に資することを、センター一同祈念しております。