現代福祉学科2年生が介護実習Ⅲを終了しました
現代福祉学科の2年生は、最後の実習となる介護実習Ⅲが終了しました。
新型コロナウイルス感染が蔓延している中での実習であり、実習開始の延期や実習中断などがありましたが、介護実習の現場では、指導者の方々の指導を受け、多くの体験を重ねながらコミュニケーションをはじめとする介護技術を習得しました。
特に今回の実習は、一人の利用者の方を受け持ち、情報収集を行い、介護計画を立てて実践を行いました。学生たちは利用者の尊厳を大切に、一人ひとりに応じた支援を展開し、介護の専門職としての多くの知識・技術を学ぶことができました。
大学に戻ってからは、グループに分かれてふりかえりを行い、互いの実習体験を共有し、介護専門職として求められる能力について点検を行いました。それをもとに、10月28日(金)に「介護実習Ⅲ報告会」を行いました。報告会には1年生も参加し、1、2年生ともに活発な質疑応答が交わされ、実に実りある有意義な報告会となりました。
【報告資料より一部抜粋】
・生活する上で介助が必要になっても、自分らしい生活を実現するためには本人の自己決定・自己選択が重要になってくる。一番は、利用者本人の要望や訴えに耳を傾け、寄り添うことが大切だと思った。
・専門職の中で、介護職は一番利用者の身近で関わっているため、利用者の変化に気づいて対応することが必要だと考える。利用者の行動や言動などの変化に気づいて、その情報を介護職、栄養士、看護師などと共有して、それぞれの立場で意見を出し合い支援を行うことで、利用者一人ひとりに合った介護を提供できるのではないかと思った。
・ベッド環境は利用者の少ないパーソナルスペースである。利用者にとってはこのスペースがとても重要で、他人から踏み入れられるのを嫌う人もいる。本人が居るときに一緒にリネン交換を行うことで安心していただけると思った。利用者の思いを尊重し、希望を一つ一つ確認しながら、安心できる環境づくりを行うことが必要だと思った。
(文責:現代福祉学科)
※写真掲載許諾済