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2019年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科
保育原理
開講年次：1年次
卒業：必修 保育士：必修 福祉主事：選択 知的福祉：選択
開講時期：後期 授業形態：演習 授業回数：15 回 時間数：30 時間 単位：1 単位
大 桃 伸 一
■ 科目のねらい
この科目は、子どもへの深い理解に基づき、教育・保育を構想し、具体化し、実践することができる人材を育成するために、専門教育科目の一つとして設置されたものである。保育に関する基本的知識を修得し、保育者として必要な保育についての見方や考え方を身に付けることをねらいとする。卒業必修科目であり、保育の理解に関するすべての科目の中核科目である。
■ 授業の概要
保育の意義について理解し、欧米の保育の歴史と思想やわが国の保育の歴史について学ぶ。その後、現行の幼稚園教育要領や保育所保育指針等を踏まえながら、保育の基本的事項を学ぶ。具体的な事例をグループで考えながら、乳幼児の発達や遊びの支援者としての保育者に必要な資質能力を培う。
■ 達成目標・到達目標
①欧米の代表的な保育思想やわが国の保育の歴史について理解し、ポイントを述べることができる。
②現行の幼稚園教育要領や保育所保育指針等の基本的事項を理解し、ポイントを述べることができる。
③乳幼児の発達や遊びの支援の方法について、ポイントを述べることができる。
■ 単位認定の要件
上記①～③のすべてについて60％以上達成すること。
■ 単位の認定方法及び割合
授業内試験：80％ 授業内活動：20％
■ 授業計画
- 第1回 ガイダンス
- 授業の概要を説明し、保育原理を学ぶにあたって必要なことを理解する。
- 第2回 欧米の保育思想と保育の歴史（１）
- J. A. コメニウスとJ. J. ルソー等の保育思想と保育内容について学ぶ。
- 第3回 欧米の保育思想と保育の歴史（２）
- J. H. ペスタロッチーとR. オーエン等の保育思想と保育内容について学ぶ
- 第4回 欧米の保育思想と保育の歴史（３）
- F. フレーベル、J. デユーイ、M. モンテッソーリの保育思想と保育内容について学ぶ。
- 第5回 わが国における保育の歴史（１）
- 明治から第二次世界大戦までのわが国の保育の歴史と保育内容について学ぶ。
- 第6回 わが国における保育の歴史（２）
- 第二次世界大戦後のわが国の保育の歴史と保育内容について学ぶ。
- 第7回 わが国における保育の歴史（３）
- 平成のわが国の保育の歴史と保育内容について学ぶ。
- 第8回 現行の保育内容
- 現行の幼稚園教育要領や保育所保育指針等の基本的事項について学ぶ。
- 第9回 保育の思想と歴史のまとめ
- 欧米の保育思想とわが国の保育の歴史についてまとめる。
- 第10回 乳幼児の理解と発達特性
- 乳幼児の発達過程と乳幼児理解の必要性について学ぶ。
- 第11回 乳幼児の生活と遊び（１）
- 乳幼児の遊びの教育的意義について学ぶ。
- 第12回 乳幼児の生活と遊び（２）
- 乳幼児の遊びの分類と年齢的発達について学ぶ。
- 第13回 乳幼児の生活と遊び（３）
- 現代における遊びの病理現象について考える。
- 第14回 乳幼児の生活と遊び（４）
- 園における遊びの指導について考える。
- 第15回 保育の現状と課題
- 早期教育や障がいをもつ子の支援について考える。
■ 時間外学修
事前にテキスト等を読んで授業にのぞむ（約15時間）。
授業後はノート等を整理し、ポイントを説明できるようする（約15時間）。
試験の準備をし、結果を反省・評価する（約30時間）。
■ 課題に対するフィードバック
授業中に実施する試験等については、後に全体の講評及び解説を行う。
試験結果についての個別の質問・相談を受け付け、支援を行う。
■ 使用テキスト・教材
大桃伸一編著『未来を拓く保育の創造』学術図書出版社
大桃伸一他編著『幼児教育の探究』東北文教大学出版会
「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」
■ 参考文献等
授業中に適宜紹介する。
■ 備考
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