シラバス

キャリア演習Ａ

開講年次：4年次

卒業：選択

開講時期：前期　授業形態：演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

阿部建夫（実務経験あり）、齋藤昭憲（実務経験あり）

■ 科目のねらい
教員の主な仕事と公務員として守らなければならないことなどを学習し、加えて子どもを指導することの責任とやりがいなどを確認して、教員になるという意思を明確にすることをねらいとします。

■ 授業の概要
この授業の目的は、各科目では扱わない内容で小学校の教員を務める上で欠くことのできないものを主に取り扱い、教員として幅広い教養と豊かな人間性を身につけることを目的としている。併せて、教育関係法規についても学び、教員が仕事をする上での根拠を学習する。生徒指導、学級経営、対保護者への対応等は実務家教員が担当して実践的な内容を指導している。

■ 達成目標・到達目標
①学級で起こるさまざまなトラブルを解決するための方策を学習し、将来起こるであろう学級での出来事をシミュレートできる。
②現在起こっている教育に関するいろいろな出来事を分析し、その原因や対策について追究し対応について話し合い、小論文が書ける。
③学校の教育活動についてその根拠になる教育法規を指摘できる。

■ 単位認定の要件
期末試験で教育法規の理解度を60%以上の達成率であること、及びトラブルに対する対応策の小論文や話し合いの結果が６０％以上の達成率であること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末試験：40％　授業内提出物：10％　授業内活動：50％

■ 授業計画

第1回オリエンテーション

これからの学習計画についての話と学習の進め方。

第2回教育と法規１

法体系と教育関係法規の体系について調べます。また、基本法と学校教育法とのかかわりなども話し合います。

第3回教育と法規２

学校教育法施行規則、地方公務員法、地方教育行政の組織及び運営に関する法律などの法規の関係とそれぞれの法規が定めている条文を話し合います。

第4回学習指導要領

学習指導要領で述べている内容と教育活動のかかわりについて考察します。

第5回中央教育審議会をはじめとする各審議会の答申について

それぞれの審議会の答申が学校の教育活動に与える影響を考察します。

第6回学級経営１

初めて担任を持って学級開きに子どもたちに何を話するか、また、4月当初の学級経営のポイントについて考えます。

第7回学級経営２

いろいろな学級経営上のトラブルの対処の仕方について考えます。

第8回生徒指導１

生徒指導とは何か、生徒指導の基本的な考え方と子どもが抱える問題についてその対処の仕方を含め子どもが楽しく学校生活を営むことができる方策を考えます。

第9回生徒指導２

生徒指導とは何か、生徒指導の基本的な考え方と子どもが抱える問題についてその対処の仕方を含め子どもが楽しく学校生活を営むことができる方策を考えます。

第10回保健･安全･食育について

学校保健について、生活安全･交通安全･災害安全及び食の問題について考えます。

第11回教育問題１

今、教育の何が問題になっているのかその問題解決のために行政は何をやろうとしているのか広い視野にたって考えます。

第12回教育問題２

今、教育の何が問題になっているのかその問題解決のために行政は何をやろうとしているのか広い視野にたって考えます。

第13回特別支援教育

特別支援教育の理念や今行われている特別支援教育について考察します。

第14回特別に支援を要する子どもとの関わり１

普通学級にいる特に支援を要する子ども達について、その特徴をとらえ、その子どもたちの指導のあり方について考察します。

第15回特別に支援を要する子どもとの関わり２

普通学級にいる特に支援を要する子ども達について、その特徴をとらえ、その子どもたちの指導のあり方について考察します。

第16回期末試験

主として教育法規について

■ 時間外学修
新聞記事や雑誌などから学級でのトラブルや学校でのトラブルを調べ学習に臨むこと。また、日常の学校での教育活動について是か非かを教育法規に基づいて考えて授業に臨むこと。（毎回約1時間）

■ 課題に対するフィードバック
教育法規の分野、保護者対応の分野、学級経営の分野それぞれで小テストか場面指導を行い、学習の振り返りをします。

■ 使用テキスト・教材
「小学校学習指導要領」（平成２０年３月告示)

■ 参考文献等
山形県教育関係者必携（図書館に常備）

■ 備考

2019年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2019年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科