シラバス

英語

開講年次：1年次

卒業：選択　　小学校教：必修

開講時期：後期　授業形態：演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

山　口　常　夫

■ 科目のねらい

■ 授業の概要
　この授業では授業統合型の活動ができるような英語力及び指導力を身につけることを目的にしている。段階的に先ずは音声インプットの重要性に始まり、「読み、書き」に加えて綴り字発音の理解、そして英語音声の特性を理解する。アウトプット能力は毎時間のTPR実践を通して高め、英語の文法及び構文理解を通して読解力を高めるとともに英語の背景に潜む異文化の諸相理解を高める。授業全体を通して子ども達に求める「楽しさ」「慣れ親しみ」「気づき」「音声」の重要性を受講生自ら体験しながら、学校現場での授業に正面から向かい合うことのできる５技能を養うことを目指す。

■ 達成目標・到達目標
①日常的な英語で書かれたエッセイや新聞記事などを読んで、その内容理解及び簡単な説明ができる。
②身近な話題や日常生活に関して話される英語を聞き、その内容理解及び簡単な説明ができる。
③簡単な英語で感想や意見を短文で書くことができる。
④異文化の諸問題について理解を深め、自分の発表に生かすことができる。

■ 単位認定の要件
①～④の確認テストにおいて６０％以上の成績を収めること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：40％　授業内試験：30％　授業内活動：30％

■ 授業計画

第1回オリエンテーション及び４技能５領域の指導①

・授業計画、課題、評価、ミニテスト等の説明
・４技能５領域の指導①「聞くこと・話すこと」（教室内英語の視聴と実践）
・基本的クラスルーム・イングリッシュの実践
・TPR（前進反応指導法）の実践

第2回４技能５領域の指導②

・「読むこと・書くこと」（音読とディクテーション）
・活字体と筆記体、ローマ字（訓令式とヘボン式）
・自己・他己紹介英作文演習

第3回４技能５領域の指導③

・音声と文字
・チャンツと歌（ABC Song、Little Stars、Ten Little Indians）
・早口言葉（口頭発声練習）

第4回母語習得と第二言語習得とコミュニケーション能力

・臨界期・感受期仮説
・インプット・アウトプット仮説
・インタラクション仮説
・言語相対論とサピア＝ウォーフの仮説

第5回英語音声の仕組み①

・αとβとエロメノピー（LMNOP）
・等音節性リズムと等時性リズム
・音声変化（弱化、連結、同化、脱落）とイントネーション

第6回英語音声の仕組み②

・綴りとフォニックス
・歌とライムとチャンツとクイズとゲーム（心理・認知・文化的素材）と発音指導

第7回英語の文法と構文①

・文法学習ストラテジー
・文法学習アクティビティ（気づき・整理・処理）と発見学習
・誤答分析

第8回英語の文法と構文②

・音読・読解演習
・音読実践演習と「頭ごなし訳読法」の実践演習及び英作文

第9回英文読解ワークショップ①

・グループ別英文和訳実践演習と成果発表
・全体討議から理解へ

第10回英文読解ワークショップ②

・グループ別和文英訳実践演習と成果発表
・全体討議から理解へ

第11回学修プレゼンテーション①（Interaction & Presentation）

・対話と発表
・課題成果発表（５技能：聞く、対話、発表、読む、書くから１技能選択）

第12回学修プレゼンテーション②（Show & Tell）

・見せて発表する
・課題成果発表（５技能：聞く、対話、発表、読む、書くから１技能選択）

第13回学修プレゼンテーション③（Discussion & Debate）

・討論と議論
・課題成果発表（５技能：聞く、対話、発表、読む、書くから１技能選択）

第14回異文化理解と言語コミュニケーション（文化と多様性）

・英米の児童文学とマザーグース
・非言語コミュニケーション

第15回振り返り／まとめ

・課題成果発表についての評価
・フィードバック
・質疑応答

■ 時間外学修
・毎回の講義・演習内容の復習、並びに次回講義に向けての予習を通して、授業課題及び質問事項等の整理を行い、授業に備える（目安：２時間）

■ 課題に対するフィードバック

■ 使用テキスト・教材
・随時プリント教材を配布する。

■ 参考文献等
・『小学校外国語活動・外国語　研修ガイドブック』（文部科学省）

■ 備考
・英語辞典類及び文法書を手元に用意すること。

2020年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2020年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科