シラバス

幼児と音楽表現

開講年次：2年次

卒業：選択　　保育士：必修　　幼稚園教：必修

開講時期：前期　授業形態：演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

加　藤　隼　人

■ 科目のねらい
この科目は、子どもの理解と、それを教育・保育の実践に活かす判断力や応用力を身につけるために設置されており、保育・教育に関する基本的な知識と技術の習得をねらいとする。

■ 授業の概要
幼児の音楽表現について理解したり、様々な表現教材に触れたりしながら、教育・保育の実践に活かす判断力や応用力を身につけるために理論と実践を合わせて学んでいく。また、グループディスカッションやグループ活動を多く設定し、協同的、探求的に学ぶ実体験をもとに分析しながら、幼児の音楽表現についての理解を深めていく。

■ 達成目標・到達目標
①保育における音楽表現の意味と意義を理解し、人に説明できるようになる。
②音楽表現する活動を通して、子どもの遊びをより豊かに展開するために必要な知識や技術を修得し、人に説明できるようになる。

■ 単位認定の要件
①、②の合計で60点以上獲得すること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：40％　授業内提出物：40％　授業内活動：20％

■ 授業計画

第1回ガイダンス（遠隔授業）

授業の概要を理解し、進め方、評価方法、課題等について知る。

第2回保育における音楽表現の意味と意義（遠隔授業）

クラスルームのコメントを用いたディスカッション（意見交換）を行い、テキスト「幼児教育の探究」、幼稚園教育要領および保育所保育指針より、保育における音楽表現の意味と意義について理解する。

第3回資料分析１声を使った活動について（遠隔授業）

資料「音楽を学ぶということ」『声：共に歌うことで心は通い合うのか』を読んで、クラスルームによる意見交換をしながら、自分の考えをまとめてる。

第4回資料分析2 “モノ”を使った活動について（遠隔授業）

資料「音楽を学ぶということ」『モノと身体：楽器を転がして遊ぶ子どもに出会ったら』を読んで、クラスルームによる意見交換をしながら、自分の考えをまとめてる。

第5回資料分析3 創造性について（遠隔授業）

資料「音楽を学ぶということ」『創造性：子どもの姿にみる創造性』を読んで、クラスルームによる意見交換をしながら、自分の考えをまとめてる。

第6回リズムとボディパーカッション並びに様々な素材を使った合奏活動

簡単なリズム遊び並びにボディパーカッションを体験する。また様々な素材を使った合奏活動を体験することで、ボディパーカッションや合奏活動の保育の観点から考える意味と意義を検討する。

第7回ハンドベルやドレミパイプを使った合奏活動

ハンドベルやドレミパイプを使った合奏活動を体験する。また、グループディスカッションを行い、ハンドベルやドレミパイプの保育的な意味と意義を検討する。

第8回歌うこと、声を使う活動

保育における歌唱活動とボイスアンサンブルを体験する。また、グループディスカッションを行い、保育における歌唱活動とボディパーカッションの保育的な意味と意義を検討する。

第9回音楽会を創る１

グループを決めて、グループディスカッションにより音楽会の内容を検討する。また、グループごとに決定した内容に合わせて準備並びに発表練習を行う。

第10回音楽会を創る２

各グループの案を共有し、音楽会の全体像を考える。また、全体像から内容を調整し、準備並びに発表練習を行う。

第11回音楽会を創る３《中間発表会》

実際の演奏を通して、計画を再構築し、準備並びに発表練習を行う。

第12回音楽会を創る４

当日の計画を立て、本番を想定した練習を行う。

第13回音楽会を創る５

音楽会のリハーサルを行い、振り返りを通して当日までに必要な準備を確認し、準備を行う。

第14回音楽会を行う

音楽会を体験する。

第15回ふりかえり

課題に対する取り組みについて自己評価を行い、個人の課題や取り組み方について検討する。

■ 時間外学修
・授業終了後、内容を理解・整理し、他者へ説明できるようにする。（目安：各回1時間）
・音楽会の発表練習を行う。（目安：２時間）

■ 課題に対するフィードバック
課題の到達度については、その都度個別に解説する。また、グループワークや模擬保育では各回ごとにグループディスカッションによる相互評価を行う。

■ 使用テキスト・教材
大桃伸一他編著『幼児教育の探究』東北文教大学出版会、幼稚園教育要領、同解説、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、同解説、保育所保育指針、同解説

■ 参考文献等
幼稚園教育要領解説（文部科学省）、幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説（内閣府、文部科学省、厚生労働省）、保育所保育指針解説書（厚生労働省）

■ 備考
講義内容の理解度を確認するために、授業途中でミニレポートの提出があります。
また、グループワークも多くあり、毎回の授業の積み重ねが重要となるので、欠席をしないよう努めること。

2020年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2020年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科