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心理検査法実習
開講年次:3年次
卒業:選択 認定心理:必修
開講時期:後期 授業形態:実習 授業回数:15 回 時間数:45 時間 単位:1 単位
花 屋 道 子
■ 科目のねらい
この科目は,子どもの理解から人間の理解へと学習の視野を広げ,乳幼児期から児童期までの連続した子どもの育ちを理解するために設置した科目である。
この授業では,性格検査,発達検査,知能検査のいくつかについて,実習を通じてその使用目的や特性に対する体験的に理解することを目的とする。
■ 授業の概要
各々の心理検査の使用目的を明確に理解するとともに,定められた課題や刺激の提示を誤りなく行うことの意義を理解した上で実施することができ,その検査法の目的に応じた臨床像を描けるようになることを目指す。
■ 達成目標・到達目標
①目的によってどのような心理検査が行われるのかを述べることができる。
②代表的な性格検査,発達検査,知能検査のいくつかを使用できる。
③代表的な心理検査のスコアやプロフィールを読むことができ,検査対象の臨床像を描くことができる。
■ 単位認定の要件
目的に応じた検査法を複数挙げることができる。②と③については,60%以上達成していること。
■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物:60% 授業内活動:40%
■ 実習
1.授業計画と注意点
授業の目的と方法とともに,実習や事例検討に臨むにあたっての注意点を確認する。
2.エゴグラムと交流分析
交流分析の理論とエゴグラムの成り立ちについて確認し,実際にエゴグラムを体験する。
3.エゴグラムのさまざまなプロフィール
エゴグラムのさまざまなプロフィールの解釈を試み,各々の解釈について議論する。
4.箱庭法
箱庭法を体験するとともに,行動観察の方法を学ぶ。
5.箱庭法事例検討
箱庭の事例について解釈を試み,各々の解釈について議論する。
6.内田クレペリン精神作業検査
内田クレペリン精神作業検査の成り立ちについて学ぶとともに,実際に体験してみる。
7.ビネー式知能検査
ビネー式知能検査の考え方と施行方法を確認し,実際に検査を施行して結果の算出を試みる。
8.ビネー式知能検査事例検討
検査結果の解釈を試み,各々の解釈について議論する。
9.ウェクスラー式知能検査
ウェクスラー式知能検査の考え方と施行方法を確認し,実際に検査を施行して結果の算出を試みる。
10.ウェクスラー式知能検査事例検討
検査結果の解釈を試み,各々の解釈について議論する。
11.P-Fスタディ
P-Fスタディの考え方やスコアリング,解釈について確認し,実際に検査を施行してスコアリングを試みる。
12.P-Fスタディ事例検討
スコアリング結果をもとに解釈を試み,各々の解釈について議論する。
13.TAT
TATの考え方や施行方法について確認し,実際に検査を実施してみる。
14.TATの解釈
検査を実施した結果得られた反応をもとに,解釈を試みる。
15.TAT事例検討
各々の解釈について議論する。
■ 時間外学修
配布される資料と検査用紙の項目を精読し,適切に実施できるよう事前準備と復習を欠かさないこと(目安時間:各回約1時間)。授業外の時間に,各自が検査の試演や事例の解釈を行うことがある。
レポート作成等のための指導を時間割外に8回実施しますので、必ず出席すること。
■ 課題に対するフィードバック
授業内提出物についてはその後の授業の時間の中で取り上げ,全体に向けたフィードバックを行う。
■ 使用テキスト・教材
必要に応じて授業の中で資料を配布する。
■ 参考文献等
適宜,授業の中で紹介する。
■ 備考
都度,解釈等に関する課題レポートを作成し,提出する。検査は受検者にとって治療的に働く場合もあれば,侵襲的で脅威に感じられる場合もある。心理的に辛く感じる場合は必ず申し出ること。
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