シラバス

文章表現の技術

開講年次：1年次

卒業：選択

開講時期：後期　授業形態：講義　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：2 単位

熊　谷　義　隆

■ 科目のねらい
「基礎教養科目」として配置されている本科目は、地域社会や職場で豊かな人間関係を築くために必要な幅広い教養の修得をめざし、自己を取り巻く世界や環境を知り、多角的視点からものを考える力をつけることを目的とするものである。（DPに対応する中項目：①＋③⑧）

■ 授業の概要
社会の出来事に幅広く関心を持ち、理解するための知識・技能の修得のうち、特に言語（文章表現）について理解を深め、基本的な文章表現スキルを習得し、学修及び将来の職業・社会生活に活かすことをねらいとする。多元・多様な目的や条件を設定しながら、文章を書くことを実践するとともに、自らの表現力への転移を図るために、目的や趣旨にかなった実例について分析し、そのポイントや工夫を学ぶ。

■ 達成目標・到達目標
①日本語の4つの文字体系とその歴史的変化と特徴を捉え、それらを説明することができる。
②社会や人間への理解を深めるキーワードとなる語句を用いた文章を読解し、要約することができる。
③キーワードに関連する課題で文章作成を実践することができる。

■ 単位認定の要件
達成目標・到達目標で、60％以上の点数を獲得すること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：60％　授業内提出物：10％　授業内活動：30％

■ 授業計画

第1回オリエンテーション

授業の進め方と、4つの文字体系、漢字（音読み・訓読み）カタカナ・ひらがな・アルファベットについて説明する。

第2回表現の基礎Ⅰ　漢字の理解その1　「一行」はイッコウ、イチギョウ？

漢字の音読み・訓読みの違いから、それらを用いる区別と効果を学ぶ。

第3回表現の基礎Ⅱ　漢字の理解その2　翻訳語

現在用いている漢字の語句の多くが、ヨーロッパの言葉を翻訳したものであるのを学ぶ。

第4回表現の基礎Ⅲ　アルファベット　　ＤＶ　どの意味で用いてる？

現在はアルファベットもそのまま用いる場合があります。それを用いる効果と注意点を学びます。

第5回キーワードによる文章の読解と要約　「愛」と「恋愛」

「愛」という言葉の仏教的な意味と翻訳語「恋愛」についての文章を読解し、要約します。

第6回キーワードによる文章の実践とディスカッション　「愛」と「恋愛」2

前回の読解を踏まえ、文章の実践とそれを踏まえたディスカッションを行います。

第7回キーワードによる文章の読解と要約　「印象」

「印象」という翻訳語をキーワードにした文章についての文章を読解し、要約します。

第8回キーワードによる文章の実践とディスカッション　「愛」と「恋愛」2

前回の読解を踏まえ、文章の実践とそれを踏まえたディスカッションを行います。

第9回キーワードによる文章の読解と要約　「自然」

「自然」という言葉が、本来の意味と外国文化を受容して変わった内容の文章を読解し、要約します。

第10回キーワードによる文章の実践とディスカッション　「自然」2

前回の読解を踏まえ、文章の実践とそれを踏まえたディスカッションを行います。

第11回キーワードによる文章の読解と要約　「権利」

「権利」という言葉が、本来の意味と外国文化を受容して変わった内容の文章を読解し、要約します。

第12回キーワードによる文章の実践とディスカッション　「権利」2

前回の読解を踏まえ、文章の実践とそれを踏まえたディスカッションを行います。

第13回キーワードによる文章の読解と要約　「福祉」

「福祉」という翻訳語をキーワードにした文章についての文章を読解し、要約します。

第14回キーワードによる文章の実践とディスカッション　「福祉」2

前回の読解を踏まえ、文章の実践とそれを踏まえたディスカッションを行います。

第15回まとめ

授業で学んだことを振り返り、確認のディスカッションを行います。

■ 時間外学修
読解で用いた文章の内容を理解するため、さらに関連することを調べること、そして文章の添削をもとに文章の表現方法を分析します。（目安時間5時間）

■ 課題に対するフィードバック
授業内に作成した文章を添削して返却します。

■ 使用テキスト・教材
読解の文章はプリントとして配布します。

■ 参考文献等
阿辻哲次『戦後日本漢字史』（新潮社、2010）
飛田良文『明治生まれの日本語』（淡交社、2002）
盛岡健二『改定近代語の成立』（明治書院、1991）

■ 備考

2021年度 シラバス 人間科学部 人間関係学科

2021年度　シラバス　　人間科学部　人間関係学科