シラバス

コンピュータ基礎演習

開講年次：1年次

卒業：必修　　保育士：必修　　小学校教：必修　　幼稚園教：必修

開講時期：前期　授業形態：演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

眞　壁　　　豊

■ 科目のねらい
この科目は、４年間にわたる大学での学びの基礎的な位置づけとして、コンピュータを用いた基本的な情報活用能力に着目したものである。社会の出来事に幅広く関心を持ち、理解するための知識・技能の修得を目指して、基礎教育科目の「情報処理」に区分されており、卒業必修科目として配置している。（DPに対応する中項目：③⑨）

■ 授業の概要
まず授業の冒頭では、本学の情報流通環境の１つであり、また世界の主たるクラウド環境の１つであるG Suite環境に慣れる。
その後は、ワープロを活用した基本的なアカデミックライティングの手法、論文検索の方法ならびに引用方法、表計算の基本的な使い方など、大学生活におけるドキュメント製作に必要な技能をひととおり習得するための授業を行う。
また、最後に簡単なプログラミング教育環境に触れることで、現代的な教育の情報化の考え方についても扱う。

■ 達成目標・到達目標
・アカデミックライティングの手法について理解し、余計な装飾抜きに条件通りのレポートや論文を作成することが
　できる。
・レポートに挿入する簡単な表を、表計算ソフトを用いて作成することができる。
・ビジネス文書について基本的な構成やマナーを理解した上で、自力で作成することができる。
・Scratchを用いて簡単なプログラミングを構成することができる。

■ 単位認定の要件
授業内で指定された提出物やレポートについて、条件を満たした上でもれなく提出することができること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：20％　授業内提出物：80％

■ 授業計画

第1回 G Suite環境のセットアップ、GMailの使い方

G Suite環境への、スマートフォンへの設定、G Suite環境でできることの概観を扱う。また、GMail環境における署名の設定、電子メールの送受信、返信の方法について扱う。（遠隔授業）

第2回スマートフォンを用いた音声入力

スマートフォン環境における音声入力環境を確認し、また実際に体験することにより、現在の情報通信技術の一端について実感を持つとともに、その便利さを実感する。（遠隔授業）

第3回電子メールの形式・作法、ファイル添付の方法

学業や仕事で電子メールを送信する際に、必要となる電子メールの作法、そして電子メールにおけるTo、Cc、Bccの違いなどについて扱う。ならびに、電子メールにファイルを添付する方法についても扱う。（遠隔授業）

第4回文献検索の方法、文献情報の見方

論文、書籍、新聞、Webなど、あらゆる文献に関する、文献情報の記載方法を扱い、また自分のレポートや論文に文献情報を記載する際のルールを理解し、実際に活用できるようにする。（遠隔授業）

第5回文献情報の記載方法と論文の読み方

前回より正確な文献情報の記載を目指すとともに、論文の基本構造を理解し、論文に目を通す際の指針を学ぶ。（遠隔授業）

第6回パソコン環境におけるG Suite環境の扱い方

パソコンのブラウザからGmailなどのG Suite環境を扱うための基本的な事項を扱う。特に、ブラウザを通した本学Googleアカウントを用いたログインと、その後のGmail環境に関する、スマートフォン環境との大きな違いについて扱う。

第7回文献の引用の方法

文献の検索方法、ならびに文献情報の書き方の復習を抑えた上で、適切な引用の方法について扱う。

第8回ビジネス形式文書の作成方法

組織内外のあらゆる相手に向けて用件を伝えるための、ビジネス文書の形式、ならびにその作成手法について扱う。

第9回表計算によるデータ入力の基本、簡単なデータ集計の方法

表計算ソフトへの、データ入力の方法と、関数を用いた簡単なデータ集計の方法について扱う。

第10回質的データのアンケートデータ集計の方法

表計算ソフト上で、質的データによるアンケートの単純集計を行う際の表現手法について扱い、簡単な度数分布表の作成について扱う。

第11回量的データのアンケートデータ集計の方法、ヒストグラム

表計算ソフト上で、量的データの集計を行う際の度数分布表の作成方法について扱い、またヒストグラムの作成について扱う。

第12回プレゼンテーションスライド作成の基本

スライド作成ソフトを用いて、簡単な発表用スライドを作成する手法について扱う。

第13回 Scratchによるプログラミングの基本

プログラミング環境であるScratchを用いて、誰もがプログラミングを構成することができるという基本的な考え方について扱う。

第14回 Scratchによるプログラミング

Scratchを用いて、チュートリアルの内容を改造したり、自分で考えた、簡単なプログラミングを構成する。

第15回教育の情報化・プログラミング教育

平成29年告示の小学校学習指導要領にて、小学校で実施されることとなった「プログラミング教育」について、その概観と、「プログラミング的思考」の考え方について扱うとともに、教育の情報化について扱う。

■ 時間外学修
各授業回について、学習したい内容を用いて実際にデータやファイルを作成してみること。（各回約30分程度）
課された課題について学内外で主体的に取り組み、課題を提出する。（各90分程度）

■ 課題に対するフィードバック
提出された課題の内容によって、理解の乏しい部分について授業中に補足をする予定である。

■ 使用テキスト・教材
授業において、教材や資料を配付する。

■ 参考文献等
「J-Stage」https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja
「Scratch」https://scratch.mit.edu/

■ 備考
USBフラッシュメモリを必ず準備すること。

2021年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2021年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科