シラバス

保育内容（言葉）の指導法Ａ

開講年次：2年次

卒業：選択　　保育士：必修　　幼稚園教：必修

開講時期：前期　授業形態：演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

川　越　ゆ　り

■ 科目のねらい
この科目は、教育・保育の実践に活かす判断力や応用力を身につけるために設置されており、保育・教育に関する基本的な知識と技術の習得をねらいとする。（DPに対応する中項目：①③⑨）

■ 授業の概要
幼児教育の基本と領域「言葉」のねらい及び内容、指導上の留意点、評価の考え方や小学校教育とのつながりについて学びます。また、幼児の発達過程を踏まえつつ、児童文化財を用いた保育の実践、模擬保育を通して保育を構想する基本的な方法を修得します。

■ 達成目標・到達目標
①　幼児期に育みたい資質能力と関連づけながら、領域「言葉」のねらい及び内容、を理解し、説明できる。
②　領域「言葉」のねらい及び内容を踏まえ、園生活を通して幼児の言葉を育てる援助と留意点を説明できる。
③　児童文化財の活用や、言葉を育てる遊びの活動を通して保育を構想することができる。

■ 単位認定の要件
授業内活動と期末レポートの合計で60点以上を取ること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：40％　授業内活動：60％

■ 授業計画

第1回領域「言葉」(1)

ガイダンスを行う。また、幼児教育の基本と領域「言葉」のねらい及び内容について理解する。

第2回領域「言葉」(2)

育みたい資質能力、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿と領域「言葉」の関連について学ぶ。

第3回領域「言葉」(3)

領域「言葉」と小学校教育とのつながりについて理解する。また、連絡帳の演習を通して、幼児教育における評価の考え方と幼児理解について考える。

第4回言葉を育てる保育者の援助と指導上の留意点(1)

視聴覚教材を通して、未満児を中心に、言葉を育てる保育者の援助のありかたについて考察する。

第5回言葉を育てる保育者の援助と指導上の留意点(2)

視聴覚教材を通して、以上児を中心に、言葉を育てる保育者の援助のありかたについて考察する。

第6回体験：絵本の読み聞かせ

読み聞かせを通して、それぞれの絵本体験を振り返り、幼児理解につなげる。

第7回領域「言葉」と保育構想の重要性について

保育構想の重要性を理解し、昔話を用いたストーリーテリングの活動のためのお話の選定、再話を行う。

第8回ストーリーテリングの立案と実践（１）

昔話を用いたストーリーテリングの活動の立案を行う。

第9回ストーリーテリングの立案と実践（２）

ストーリーテリングの立案と実践（１）をもとに活動の発表を行う（模擬保育）。

第10回ストーリーテリングの立案と実践（３）

模擬保育の振り返りとフィードバックを行う。

第11回保育現場における現代的課題

領域「言葉」と関わりの深い、保育現場の現代的課題についてリサーチし、保育者の援助について考える。

第12回絵本遊びの立案と実践（１）

未満児向けの絵本を題材に、絵本遊びの活動を立案する。

第13回絵本遊びの立案と実践（２）

絵本遊びの立案と実践（１）をもとに、活動の発表を行う（模擬保育）。

第14回絵本遊びの立案と実践（３）

模擬保育の振り返りとフィードバックを行う。

第15回まとめと振り返り

授業全体のまとめと振り返りを行う。

■ 時間外学修
・指導案作成（目安：2時間）
・教材、小道具作成や模擬保育の発表練習（目安：8時間）
・レポート作成（目安：5時間）

■ 課題に対するフィードバック
・授業内活動については、ポイントに触れながら、全体講評とグループ別の講評を行う。

■ 使用テキスト・教材
・プリントを適宜配布する。
・幼稚園教育要領
・保育所保育指針

■ 参考文献等
藤田浩子編著　『つくってあそんで　おはなしおばさんの小道具』一声社
東北文教大学幼児教育研究会　『幼児教育の探究』東北文教大学出版部

■ 備考

2021年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2021年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科