シラバス

理科Ⅱ

開講年次：3年次

卒業：選択　　小学校教：選択

開講時期：後期　授業形態：講義　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：2 単位

本　木　康　夫（実務経験あり）

■ 科目のねらい
この科目は、教育・保育の現場で実践するために必要となる基礎的な知識・技能の修得を目指して、専門教育科目の「教科及び指導法(小学校系)」に区分されており、小学校教諭一種免許状の取得推奨科目として配置している。(ＤＰ中項目②⑧⑨)

■ 授業の概要
小学校理科で扱うＡ区分の物質・エネルギーおよびＢ区分の生命・地球の関わる実験や用具、観察法や課題づくりについて理解を深め、多様な観察法・指導技術と授業構想等の知識と技能を習得する。中学校教諭の経験を活かして、単元導入の動機づけや課題発見、追及に配慮した授業の展開を進めていく。そのため、本物体験及び多面的な見方や考えを大切にするとともに、中学校理科とも関連させて扱う。また、身近な自然を教材化する視点を学ぶ。

■ 達成目標・到達目標
①観察・実験のねらいと安全性の確保などを具体的に知り、器具の正しい扱いができる。
②課題の連続性に配慮した指導計画を積み上げることができる。
③動機づけを大切にした授業づくりができる。
④本物体験を重視し、日常見られる身近な事象・現象に関心を持ち教材化できる。

■ 単位認定の要件
教師を目指す意識を持ち、授業内活動、提出物、小テスト、教材研究ノート、個人レポートによって成績判定を総合的に行い、６割以上の達成をすること。

■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物：40％　授業内試験：40％　授業内活動：20％

■ 授業計画

第1回ガイダンス

本講座における目標及び流れを押さえる。教材化と授業づくり。

第2回身近な自然の観察Ⅰ

秋の野外観察の視点（生きるための営み）

第3回身近な自然の観察Ⅱ

山形市の地形のでき方、光取り競争からみる植物

第4回昆虫の体のつくり

昆虫標本作り（自作教材）

第5回昆虫の体のつくり

標本作りを活かした授業展開の工夫

第6回顕微鏡観察の仕方①

水中の小さな生き物の観察と授業づくり

第7回顕微鏡観察の仕方②

落葉を食べる小動物(落葉と生物の役割)

第8回力学演習①

「てこのつり合い」導入実験の工夫と指導計画づくり

第9回力学演習②

「てこの規則性」実験器具の特性と指導構想づくり

第10回閉じ込められた空気と水の性質について

課題発見に結び付ける導入実験の工夫と展開

第11回物の溶け方の規則性

水に溶けると軽くなると考える子どもへの指導

第12回水の状態変化①

「水の姿とゆくえ」実験と課題づくり

第13回水の状態変化②

「水の姿とゆくえ」氷になるときの温度変化の実験(教材研究)

第14回ものの燃え方と空気１

ペットボトルを用いた実験の工夫

第15回ものの燃え方と空気２

燃えたあとの空気の成分

■ 時間外学修
日常の自然の変化に目を向け､その事象･現象について探求しようとする習慣を身につける｡身近な事象への関心を持ち、自然の不思議さを児童に伝える教材研究ノート作りを行う。（合計10時間）
子ども科学電話相談を聴くこと。

■ 課題に対するフィードバック
授業中に実施した小テスト（レポート）については、返却時に簡単な添削、ならびに解説を行う。

■ 使用テキスト・教材
小学校理科（大日本図書）、小学校学習指導要領解説　理科編、プリント

■ 参考文献等

■ 備考
季節、実験材料の入手及び進度により項目を変更する場合があります。

2021年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2021年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科