シラバス

医学概論

開講年次：2年次

卒業：選択

開講時期：後期　授業形態：講義　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：2 単位

井　上　京　子（実務経験あり）

■ 科目のねらい
　専門教育科目の「専門基盤科目」として配置されている本科目は、人間関係の重要要素である〔人間の理解〕〔関係の構築・調整〕〔協働力〕をテーマに、「中心科目」を多様な視点から補強し、内実化を図ることを目的とする。（DPに対応する中項目：③＋②⑥⑧）

■ 授業の概要
本講義では、ライフステージにおける心身の変化と健康課題について理解するとともに、健康・疾病の捉え方と疾病・障がいの成り立ち及び回復過程について授業担当者の看護師としての実務経験を活かしながら授業を展開していく。また、疾病予防と健康の増進をはかるための公衆衛生について理解する。具体的には、次のことを学び、修得する。①ライフステージにおける心身の変化と健康課題、②健康・疾病の捉え方と疾病・障がいの成り立ち及び回復過程、③疾病予防と健康の増進をはかるための公衆衛生。

■ 達成目標・到達目標
①ライフステージにおける心身の変化と健康課題について説明することができる。
②健康・疾病の捉え方と疾病・障がいの成り立ち及び回復過程について説明することができる。
③公衆衛生の観点から、人々の健康に影響を及ぼす要因や健康課題を解決するための対策について説明することができる。
④厚生労働省が求める「医学概論」の内容と水準に到達することができる。

■ 単位認定の要件
達成目標・到達目標の全ての項目に対して60％以上達成すること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：70％　授業内活動：30％

■ 授業計画

第1回ライフステージにおける心身の変化と健康課題①

心身の加齢と老化について解説する。

第2回ライフステージにおける心身の変化と健康課題②

ライフステージ別の健康課題について解説する。

第3回健康と疾病の捉え方①

健康と疾病の概念について解説する。

第4回健康と疾病の捉え方②

国際生活機能分類の概要について解説する。

第5回身体構造と心身機能

人体部位の名称と基幹系と臓器の役割について解説する。

第6回疾病と障がいの成り立ち及び回復過程①

疾病の発生要因について、外的要因と内的要因から解説する。

第7回疾病と障がいの成り立ち及び回復過程②

炎症・変性・虚血・発癌、免疫反応等の病変の成立機序について解説する。

第8回疾病と障がいの成り立ち及び回復過程③

視覚障がい、聴覚障がい、平行機能障がいの概要について解説する。

第9回疾病と障がいの成り立ち及び回復過程④

肢体不自由、内部障がい、知的障がい、精神障がい等の概要について解説する。

第10回疾病と障がいの成り立ち及び回復過程⑤

リハビリテーションの定義・目的・対象・方法について解説する。

第11回疾病と障がいの成り立ち及び回復過程⑥

悪性腫瘍、生活習慣病、脳血管疾患等の予防・治療・予後・リハビリテーションについて解説する。

第12回疾病と障がいの成り立ち及び回復過程⑦

感染症、神経疾患、先天性疾患、血液疾患等の予防・治療・予後・リハビリテーションについて解説する。

第13回公衆衛生①

公衆衛生の考え方、健康の社会的決定要因等の公衆衛生の概要について解説する。

第14回公衆衛生②

母子保健対策、成人保健対策等の健康増進と保健医療対策について解説する。

第15回公衆衛生③

高齢者保健対策、精神保健対策、感染症対策等の健康増進と保健医療対策について解説する。

■ 時間外学修
予習：講義に該当するテキストの内容を事前に一読してから授業に臨むこと（目安時間：約1時間）。
授業後はノートや資料を復習して理解を確実にすること。（目安時間:各回約2時間）
授業の中で初めて出会った用語については，自分でも事典などで調べて確認しておくこと。（目安時間:各回約2時間）

■ 課題に対するフィードバック

■ 使用テキスト・教材
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集：最新社会福祉士養成講座・精神保健社会福祉士養成講座、1医学概論、中央法規出版

■ 参考文献等

■ 備考

2022年度 シラバス 人間科学部 人間関係学科

2022年度　シラバス　　人間科学部　人間関係学科