シラバス

家庭Ⅰ

開講年次：1年次

卒業：選択　　小学校教：必修

開講時期：後期　授業形態：講義　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：2 単位

髙　木　　　直

■ 科目のねらい
この科目は、教育・保育を構想し、具体化し、実践するために、その基礎となる知識を修得することをねらいとする。
（DPに対応する中項目：①②⑧）

■ 授業の概要
小学校「家庭」科の学習内容を把握し、指導に必要な専門的知識を身に付け教材研究の能力が身につくように講義する。
家庭科の5つの領域（家族・家庭生活、食生活、衣生活、住生活、消費生活と環境）について、それぞれに学問背景があることを理解させ、小学校家庭科で登場する学習内容を科学的根拠に基づいて概説し、小学校で扱う教材との関連がわかるようにする。

■ 達成目標・到達目標
①小学校「家庭」科の５領域の指導に必要な知識を科学的に理解し、人に説明できるようになる。
②5領域の現代的課題を理解し、人に説明できるようになる。
③教科書の記載事項は児童の発達段階に応じたものであることを理解し、学問的知識と教材を関連づけることができるようになる。

■ 単位認定の要件
達成目標・到達目標の項目①～③の合計で60％以上の点数を獲得すること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末試験：50％　授業内提出物：50％

■ 授業計画

第1回小学校「家庭」科各領域の概要把握

家庭科の学習内容を確認し、家庭科の学習意義と指導に必要な能力を把握する。

第2回「家族・家庭生活」領域①

主に「家庭生活」の構造、生活時間と家事労働に関する知識を習得する。

第3回「家族・家庭生活」領域②

主にジェンダーの問題に関する知識を習得し、「家族・家庭生活」に関する現代的課題への対応を考える。

第4回「食生活」領域①

主に食事の役割、栄養素とそのはたらきに関する知識を習得する。

第5回「食生活」領域②

主に食品と献立、調理に関する知識を習得する。

第6回「食生活」領域③

主に地域の食文化に関する知識を習得すると共に「食生活」に関する現代的課題への対応を考える。

第7回「衣生活」領域①

主に衣服の機能と快適な着方に関する知識を習得する。

第8回「衣生活」領域②

主に繊維の種類と性能に関する知識を習得する。

第9回「衣生活」領域③

主に衣服の手入れ、洗濯に関する知識を習得すると共に「衣生活」に関する現代的課題への対応を考える。

第10回「住生活」領域①

主にすまいの役割と室内環境の調整に関する知識を習得する。

第11回「住生活」領域②

主に住まいの安全と住居の管理に関する知識を習得すると共に「住生活」に関する現代的課題への対応
を考える。

第12回「消費生活・環境」領域①

主に家庭の経済活動と消費行動に関する知識を習得する。

第13回「消費生活・環境」領域②

主に消費者問題に関する知識を習得する。

第14回「消費生活・環境」領域③

環境問題に関する知識を習得し、「消費生活・環境」に関する現代的課題への対応を考える。

第15回講義のまとめと各自のふり返り

教科専門として身に付けた知識の確認と自身の今後の学習課題を整理する。

■ 時間外学修
・テキストの該当箇所を熟読し、自分なりにわかりやすくノートにまとめておく。（目安時間：毎回約2時間）
・次回の授業内容について、テキストを読んだり調べたりして、疑問点などをノートにまとめる。（目安時間：毎回約2時間）

■ 課題に対するフィードバック
各領域ごとにレポートを提出し、コメントを付して返却する。15回目の授業時に全体の講評を行う。

■ 使用テキスト・教材
①大竹美登利、倉持清美編著『初等家庭科の研究』萌文書林、2018年、1800円＋税
②小学校家庭科教科書『わたしたちの家庭科』開隆堂出版、2020年

■ 参考文献等
鶴田敦子、伊藤葉子編著『授業力ＵＰ家庭科の授業』日本標準、2008年、2000円＋税

■ 備考

2022年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2022年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科