シラバス

体育

開講年次：1年次

卒業：選択　　小学校教：必修

開講時期：後期　授業形態：演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

石井裕明、沼澤靖浩(実務経験あり)

■ 科目のねらい
　この科目は、教育・保育を構想し、具現化し、実践するための専門的な技能として、幼児期おける運動遊び並びに小学校体育の内容を中心に「遊び」「教材」「教具」に触れ、動作獲得と技能発達を実践的に理解するために設置した科目である。
あわせて、運動・運動遊びの支援・指導・示範における基礎的な運動技能を習得する。
またこの科目は「幼児と健康」を既習、あるいは平行して受講することが望ましく、「体育科教育法」「保育内容（健康）の指導法」と関連する（DP中項目①、③）。

■ 授業の概要
各回のテーマに基づいた課題に対し、個人やグループでの活動を行う。
小・中学校での実務経験を有する神谷・沼澤の両名から子どもの実態を踏まえた指導・支援について学ぶ。

■ 達成目標・到達目標
① 遊び・運動の「楽しさ」を体験し，自発的に行動できるようになる。
② 遊び・運動の特徴について理解し，安全に行うことができるようになる。
③ 動作の規範を示すことができるようになる。
④ 他の受講生と協力して，目標を達成することができるようになる。

■ 単位認定の要件
①から④の項目全てについて、60％以上達成できること。

■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物：40％　授業内試験：50％　授業内活動：10％

■ 授業計画

第1回ガイダンス

遊びとは何か，子どもの運動遊びについて学ぶ。

第2回運動・運動遊びに用いられる基本動作

遊びや運動に用いられる基本動作（歩く、走る、とぶ、転がる、回る、わたる、スキップ）の実践と、動作獲得における機序について学ぶ。

第3回子どもの体力と健康

子どもの体力と健康について学び，体力測定の項目、測定・観察方法について学ぶ。

第4回道具を用いない遊び・運動①おにごっこ

おにごっこに用いられる動きをもとに、発達段階に応じた環境・ルールの設定、支援・指導における配慮を学ぶ。

第5回道具を用いない遊び・運動②表現遊び

動物やものなどの真似遊びや表現遊びを実践し、支援・指導における配慮を学ぶ。

第6回道具を用いた遊び・運動①ボール遊び

ボールを用いた遊び・運動の基本動作（転がす、わたす、投げる、蹴る、つく、捕る）を実践し、獲得動作に応じた環境・ルールの設定、支援・指導法を学ぶ。

第7回道具を用いた遊び・運動②縄遊び

個人や集団での縄遊び・運動を実践し、技能に応じた支援・指導における配慮を学ぶ。

第8回道具を用いた遊び・運動③跳び箱

跳び箱を用いた遊びや跳び箱運動について発達段階に応じた環境設定、支援・指導法を学び、
技能を高める。

第9回道具を用いた遊び・運動④マット

マットを用いた遊びやマット運動について発達段階に応じた環境設定、支援・指導法を学び、技能を高める。

第10回道具を用いた遊び・運動④鉄棒

鉄棒を用いた遊びや鉄棒運動について発達段階に応じた環境設定、支援・指導法を学び、
技能を高める。

第11回器械運動

10の技（開脚跳び・前転・後転・開脚前転・開脚後転・伸膝後転・側方倒立回転・逆上がり・前方支持回転・後方支持回転）を評価する。

第12回季節遊び

水遊び、浮く・泳ぐ運動、水泳、滑る、掘るなどを用いる遊びを実践し、特性や環境・ルールの設定、支援・指導における配慮を学ぶ。

第13回遊びをつくる①

遊びの創造①グループ討議をおこない「新しい遊び」を立案する。

第14回遊びをつくる②

遊びの創造②「新しい遊び」の実施に必要な準備をする。

第15回遊びをつくる③

「新しい遊び」の実施を実践し、教育者・保育者の視点から討議する。

■ 時間外学修
配付物の内容を理解・整理し、他者へ説明できるようにする（５時間程度）授業内試験課題の確認または練習内容を記録する（１０時間程度）

■ 課題に対するフィードバック
授業内試験の結果については、その都度個別に解説する。

■ 使用テキスト・教材
適宜、資料を配布する

■ 参考文献等
幼稚園教育要領解説、保育所保育指針解説書、小学校学習指導要領解説　体育編、幼児期運動指針等

■ 備考
室内履き、運動に適した服装を用意してください。

2022年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2022年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科