シラバス

外国語（英語）教育法

開講年次：2年次

卒業：選択　　小学校教：必修

開講時期：前期　授業形態：講義　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：2 単位

山　口　常　夫

■ 科目のねらい
　この科目は、教育・保育を構想し、具体化し、実践するための基礎的な知識・技能を身につけるために設置したものである。また、この科目は学習指導要領の理解を軸にして、小学校の「外国語活動」の在り方と進め方の学修をねらいとしたものである（ＤＰ中項目①、③、⑧）。

■ 授業の概要
　この授業では、小学校学習指導要領の趣旨理解から始め、コミュニケーション能力の素地と基礎を育てるための授業づくりについて学修する。
　授業では必要に応じて少人数でのグループ別協働学習形態を取り、本授業のねらいに対して一体となって成果を創造していくための共生のこころと基礎的知識と技能の獲得をめざす。また、これらの姿勢と知識をもって試行錯誤のシュミレーション活動を通して、学校現場での本授業のあるべき形態に適用し判断・行動する能力を養うことをも目指す。
　なお、外部からのゲストを招き、海外での外国語授業の実態についての講話を聞く機会を設ける予定である。

■ 達成目標・到達目標
①「小学校学習指導要領外国語活動編」のポイントを理解し説明ができる。
②基本的なクラスルーム・イングリッシュ（教室英語）やドリル活動を楽しく駆使できる。
③学習指導要領の指導事項を踏まえて指導案（略案）を書くことができる。

■ 単位認定の要件
①～③の確認テストにおいて６０％以上の成績を収めること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末試験：50％　授業内試験：30％　授業内活動：20％

■ 授業計画

第1回オリエンテーション

・初回オリエンテーション（授業方針、受講上の心得、シラバス、評価、試験等についての確認と説明）
・Web課題の進め方の説明及びデモンストレーション（Google Classroom)
・初回小テストの実施(穴埋め小クイズ"What-you-know-about Elementary School English Education")
・初回課題（教科書第１章）について

第2回外国語教育の意義

・小テストのフィードバック（解答、解説、質疑応答）
・初回課題（教科書第１章）Ｑ＆Ａ
・英語教育の目的（なぜ英語を学ぶのか；小学校外国語（活動）で目ざすもの）
・第二言語習得論（母語の習得と第二言語習得）と「臨界期仮説」）
・ドリル：英語の歌とチャンツ

第3回学習指導要領（外国語／外国語活動編）概観

・初回課題（教科書第１章）Ｑ＆Ａ②
・学習指導要領を読む①（コミュニケーション能力の「素地」と「基礎」）
・アクティブラーニング（主体的・対話的・深い学び）
・海外英語教育事情
・ドリル：英語の歌とチャンツ

第4回学習指導要領（外国語／外国語活動編）概観(2)

・第２回課題（教科書第２章）Ｑ＆Ａ
・学習指導要領を読む②
・基本的な外国語教授法
・Small Talkの意義と在り方と実践
・ドリル：英語の歌とチャンツ

第5回実践-何をどう進めるか

・第２回課題（教科書第２章）Ｑ＆Ａ②
・カリキュラム・年間指導計画作成のポイント
・クラスルーム・イングリッシュの活用
・ドリル：英語の歌、絵本読み聞かせ

第6回実践-何をどう進めるか(2)

・第３回課題Ｑ＆Ａ
・英語のアクセントとリズム（ストレスアクセントとピッチ・アクセント）
・クラスルーム・イングリッシュの活用②
・ドリル：英語の歌、絵本読み聞かせ

第7回演習－指導の実際と教材

・第３回課題Ｑ＆Ａ②
・指導の基本と留意ポイント
・１時間の指導の組み立て方
・ドリル：英語の歌、他

第8回演習－指導の実際と教材(2)

・第４回課題Ｑ＆Ａ
・あいさつ、ウォーミングアップ、復習
・導入－新しい言語材料の導入と工夫
・ドリル：英語の歌、他

第9回演習－指導の実際と教材(3)

・第４回課題Ｑ＆Ａ②
・基本－ドリル活動
・ドリル：英語の歌、他

第10回演習－指導の実際と教材(4)

・第５回課題Ｑ＆Ａ
・発展－展開活動
・ドリル：英語の歌、他

第11回演習－指導の実際と教材(5)と指導案解説

・第５回課題Ｑ＆Ａ
・１時間の振り返り（評価）、自己評価表の実際
・指導案の検討と作成①
・ドリル：英語の歌、他

第12回指導案解説(2)

・第６回課題Ｑ＆Ａ
・指導案の作成②
・ドリル：英語の歌、他

第13回授業振り返り（Review & Feedback）と海外での外国語授業の現状（外部講師）

・第６回課題Ｑ＆Ａ②
・指導案の提出
・外部講師による講話

第14回授業振り返り（Review ＆ Feedback）②

・第７回課題Ｑ＆Ａ
・提出済み指導案の評価と課題
・最終理解度小テスト対策Ｑ＆Ａ

第15回まとめ

最終理解度小テスト実施
総論、解説及びＱ＆Ａ

■ 時間外学修
　毎回授業の講義・演習内容の復讐、並びに次回講義に向けての予習を通して、授業課題及び質問事項等の整理を行い、授業に備える（目安時間：２時間）

■ 課題に対するフィードバック

■ 使用テキスト・教材
・『小学校外国語「二大テーマ」に答えます』（啓林館）ISDN:978-4-402-093587
・『小学校学習指導要領（平成29年告示）解説　外国語活動・外国語編』

■ 参考文献等
『We Can! 1 & 2』、『Let’s Try! 1 & 2、『小学校外国語活動・外国語　研修ガイドブック』（文部科学省）

■ 備考
英語辞典類は毎授業必携とする。

2022年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2022年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科