シラバス

社会心理学

開講年次：3・4年次

卒業：選択　　認定心理：必修　　認定心理：必修

開講時期：後期　授業形態：講義　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：2 単位

大　江　篤　志

■ 科目のねらい
専門教育科目の「専門基盤科目」として配置されている本科目は、人間関係の重要要素である〔人間の理解〕をテーマに、「中心科目」を多様な視点から補強し、内実化を図ることを目的とする。（DPに対応する中項目：③＋①②）

■ 授業の概要
人間の社会的行動に深い洞察力を持ち、それに基づいて人間関係構築・調整を構想、具体化し、実践することの基礎を築くべく、現代社会が直面する諸問題を取り上げ、社会心理学的にアプローチする。最初に社会心理学の歴史、課題、方法についてふれてから、①現代社会の問題点の現状の確認作業を行い、②その問題点を社会的行動レベルで捉え、③それを社会心理学的に解説していく。なお現代社会の問題点は以下の「授業計画」に例示してあるが、受講生の興味関心に沿って順次取り上げていく。

■ 達成目標・到達目標
①現代社会の特徴を説明できる。
②現代社会の問題を記述できる。
③現代社会の問題を、心理学の観点から説明できる。

■ 単位認定の要件
①②③それぞれについて、60％以上の達成

■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物：35％　授業内試験：50％　授業内活動：15％

■ 授業計画

第1回現代社会の特徴

現代社会の具体的な問題を網羅的に紹介し、この科目の射程を把握する。

第2回現代社会に至るまで

現代社会に至るまでの歴史を振り返り、問題の現代性を理解する。

第3回社会と心理学的問題

現代社会で生じている問題の背後にある心理的問題に対する理解を深める。

第4回少子化

少子化に伴って生じる社会変容について、その特徴と心理的問題を学ぶ。

第5回過保護・過干渉

過保護・過干渉にともなう自立問題や親子関係問題について、その特徴と心理を学ぶ。

第6回不登校・引きこもり

長期化する引きこもりや不登校について、その特徴と心理を学ぶ。

第7回働き方改革とワーク・ライフ・バランス

長時間労働、女性の社会進出などの労働問題について、その特徴と心理的問題を学ぶ

第8回雇用形態の変容

年功序列・終身雇用の崩壊、非正規雇用の増加といった問題の特徴と心理を学ぶ。

第9回ハラスメント

パワハラ、セクハラなど種々のハラスメントを取り上げ、その特徴と心理を学ぶ。

第10回マイノリティ

外国籍、LGBT、種々の障害などマイノリティに関する問題の特徴と心理を学ぶ。

第11回スマホ・SNS

スマホ・SNSの普及に伴って生じてきた問題について、その特徴と心理を学ぶ。

第12回貧困

日本における相対的貧困率の高さ、およびそこに起因する問題と心理を学ぶ。

第13回高齢化

高齢化社会、人口現象社会に至って生じる問題を取り上げ、その特徴・心理を学ぶ。

第14回介護

介護する側、介護される側の心理と問題について学ぶ。

第15回まとめ

これまで取り上げてきた問題をもとに、現代社会に対する自分なりの問題意識を持つ。

■ 時間外学修
授業内で取り上げた問題について、まとめる（目安時間：各回約2時間）。
次回取り上げる内容について、調べ、まとめる（目安時間：各回約2時間）。
授業後はノートや資料を復習して理解を確実にすること。（目安時間:各回約2時間）
授業の中で初めて出会った用語については，自分でも事典などで調べて確認しておくこと。（目安時間:各回約2時間）
まとめてきた内容をもとに、ディスカッションを行うことがある。

■ 課題に対するフィードバック

■ 使用テキスト・教材
資料を配布する。

■ 参考文献等

■ 備考

2022年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2022年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科