シラバス

小学校指導案研究

開講年次：3年次

卒業：選択

開講時期：前期　授業形態：演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

齋藤昭憲(実務経験あり)、鈴木一尋(実務経験あり)

■ 科目のねらい
　この科目は、教育・保育に応用できる能力の育成を目指して、３年次の教育実習を念頭に、指導案の意義と作成のポイントについて理解を深め、実際に指導案を作成する演習を通して、指導過程や発問、学習活動、評価についての理解と実践力を身につけることをねらいとします。
　また、子どもの分かり方等の思考過程の理解も重要なねらいになります。（DPに対する中項目：①③⑨）

■ 授業の概要
　授業では、基礎教科としての国語科及び理数科目の学習指導案を作成します。
　小学校教諭の経験を有する授業者が、指導案の基本様式及び、教材研究の方法、そして指導案の作成方法を説明します。また、作成した指導案によって模擬授業を行い、授業について評価し合い、改善点等を考え合います。

■ 達成目標・到達目標
　① 学習指導案の目的、各項目の必要性が言える。
　② 教科と教材の特性を踏まえ、教材研究の手順や方法を知り、また教具作成や実験準備をすることができる。
　③ 単元の学習指導案及び本時の学習指導案が書けるようにする。

■ 単位認定の要件
上記活動を１０回以上行い、授業内活動が意欲的で、授業内提出物の成績が60％以上であること。

■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物：60％　授業内活動：40％

■ 授業計画

第1回学習指導案とその基本的様式

　・学習指導案作成の意義と目的
　・授業過程について
　・国語の授業をつくる

第2回各教科の授業過程と指導案の形式

　・各教科の基本的な授業過程と指導案の書き方の違いを比較検討する
　・学習指導案の基本的様式、単元とスモールステップ

第3回授業過程の各段階における留意点と授業の工夫（１）

　・”導入段階”における学習者の動機づけ
　・教材、教具の工夫
　・発問の工夫

第4回授業過程の各段階における留意点と授業の工夫（２）

　・”展開””終末”段階における留意点
　・板書の条件
　・発問の工夫
　・対話による深い学びの構築

第5回国語科学習指導案の作成(１)

　・対話的な学びと質問力
　・単元の指導案作成

第6回国語科学習指導案の作成(２)

　・深い学び（練り上げ）
　・本時の指導案作成

第7回指導案検討会(１)

　・指導案の発表と評価（1）班ごと

第8回指導案検討会(２)

　・指導案の発表と評価(2)全体で

第9回理数科学習指導案の作成(1)

　・算数科の授業をつくる、「データの活用」の領域を概観する
　　自分が取り組む学年等の決定「データの活用」（3年～6年）
　・単元の指導案作成

第10回理数科学習指導案の作成(2)

　・教材研究と指導案作成(1)
　・指導案の基本形式を知る、「データを活用する」とは

第11回理数科学習指導案の作成(3)

　・教材研究と指導案作成(2)
　・めざす子どもの姿から教材を作る（1）自分の生活を豊かにしていく
　・資料を加工する

第12回理数科学習指導案の作成(4)

　・教材研究と指導案作成(3)
　・めざす子どもの姿から教材を作る（2）身の回りの事象を分析する
　・資料を加工する

第13回指導案検討会（1)

　・指導案の発表と評価（1）班ごと

第14回指導案検討会(2)

　・指導案の発表と評価（2）全体

第15回授業を振り返って

　発表の総括　指導案の修正

■ 時間外学修
　実践する立場で意欲的に教材研究に取り組み、「授業の設計図」を作成しながら、学習指導案作成の準備をすること。
（毎回約1時間）

■ 課題に対するフィードバック
　授業内で適宜行うとともに、提出された指導案や模擬授業について具体的な指導助言を行う。

■ 使用テキスト・教材
　『小学校学習指導要領解説国語』『小学国語３下　　あおぞら』(光村出版)

■ 参考文献等
　『小学校学習指導要領』

■ 備考

2022年度 シラバス 人間科学部 子ども教育学科

2022年度　シラバス　　人間科学部　子ども教育学科