シラバス トップページへ 東北文教大学トップページへ

介護実習Ⅱ

開講年次:1年次

卒業:選必  福祉レク:必修  介護福祉:必修

開講時期:後期 授業形態:実習 時間数:135 時間 単位:3 単位

齋藤美(実務経験あり)、三瓶(実務経験あり)、橋本(実務経験あり)、横尾(実務経験あり)、南條、菊地一(実務経験あり)、下村美、斎藤祐


■ 科目のねらい
 この科目は、人間の尊厳や人権を尊重する基本的な態度と倫理観及び介護福祉士としてのコミュニケーション力、自己理解、積極性、協調性等の適性を身につけ、さらに根拠ある介護の実践力を身につけるために設置した科目である。
 また、介護福祉士養成課程における教育内容では「利用者の課題を明確にするための利用者ごとの介護計画の作成、実施後の評価やこれを踏まえた計画の修正といった介護過程を展開し、他科目で学習した知識や技術を総合して、具体的な介護サービスの提供の基本となる実践力を習得する」ために学外で実施する科目である。

■ 授業の概要
 厚生労働大臣が定める実習施設・事業等(Ⅱ)の施設において、11月から12月に17日間、指導者の下で部分的に一人で介護を実施する。特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、障がい者支援施設等の施設サービスのいずれは1つの種別で以下の内容を実施する。
 ・施設で生活する利用者ひとり一人の生活背景や生活リズム、生活課題を理解し、介護実践を通して個別性を尊重した介護の必要性を理解する。また、介護の専門職としての意義深さ、働く姿勢、倫理観を身につけられるようにする。
  常に利用者の人権を守り自立支援に向けた根拠に基づいた介護を学ぶ。
 ・介護福祉士、看護師である経験や実習指導者の経験を活かし利用者との関わり及びチームケアのあり方を学ぶ。

■ 達成目標・到達目標
 ①介護における個別性を理解し、介護過程の展開の必要性について述べることができる。
 ②補助的介護から一人での介護体験を通して、基本的な生活支援技術が実践できるようになる。
 ③変則勤務時間帯での実習を体験し、朝・夕の利用者の生活の様子について理解したことを述べることができる。
 ④集団のレクリエーション・プログラムが立案できる。

■ 単位認定の要件
 ①~④の項目すべて60%以上達成すること

■ 単位の認定方法及び割合

■ 実習
 学習方法
  1.指導者の下で、補助的介護及び部分的に一人介護を行う。
  2.原則、日勤定時間での実習を主とし、変則勤務時間での実習を4日間実施する。
  3.実習施設で立案された実習プログラムに沿って実習を行う。
  4.特定の利用者を担当し、担当利用者の身体状況と生活課題を明らかにする。
  5.看護職員の下、バイタル測定及び経管栄養ケアを観察し、説明を受ける。(実習中1回、バイタル測定を実施する)
  6.施設内でのケアカンファレンスに参加する。
  7.行動目標を明確にし、実習内容は毎日実習日誌に記録し、指導者に提出して指導を受ける。
  8.中間および最終カンファレンスをもち、実習達成状況の自己評価を発表し指導者や教員から講評を受ける。

 学習内容
  1.介護実習Ⅰ-①②の内容を踏まえ、施設での安全・安楽で快適な生活への配慮を学ぶ。
  2.利用者の施設での生活を支える仕組みや職種について学習し、多職種協働について理解する。
  3.利用者を1名選定し、介護過程の展開の一過程である情報収集を行い、フェイスシートを作成する。
  4.個別ケアと介護計画の必要性を理解するとともに、介護計画立案までの課程を理解する。
  5.生活支援技術体験チェックリストを参考にしながら、一人での介護ができるようになる。
  6.利用者の個別性に応じた介護を理解するために、生活支援技術習得確認(食事の介護)を実施する。
  7.常に指導者に報告・連絡・相談することで介護の根拠を深める機会とする。
  8.施設で行われているレクリエーション活動や施設行事などに積極的に参加し、その必要性を理解し、集団レクリエー
    ションのプログラムを作成する。
  9.医療的ケアの実際を理解する。
 10.併設の居宅サービスや地域密着型サービスを体験する。評価の対象とはしない。

■ 時間外学修
 ・事前訪問(目安時間:約1時間) ・実習前・・ワークシート(施設概要) (目安時間:約1時間)         ・実習中・・ワークシート、中間・最終カンファレンス資料(目安時間:各約1時間)  
       生活支援技術自己学習シート(目安時間:約1時間)  実習日誌 (目安時間:毎日約2時間)
 ・実習後・・実習の振り返りと今後の課題、お礼状 (目安時間:約1時間)

■ 課題に対するフィードバック
 ・実習生、実習指導者、巡回教員の三者で、中間・最終カンファレンスを行う。内容として実習前、中、後のワークシ
  ートを基に体験を振り返り、学びや達成状況について報告、助言をもらい自己課題を明確にする。
 ・実習後、巡回教員より事後指導を受け、不足部分の補習支持をもらう。不足部分の補習を行うことにより次回の実習
  がより効果的に行えるようにする。

■ 使用テキスト・教材
 実習の手引き 介護福祉士養成講座テキスト全巻

■ 参考文献等
 各科目の授業で配布したプリント

■ 備考
 介護実習評価は、実習施設評価と巡回教員評価においての総合評価とする。
 健康管理には十分気を配ること。
 介護実習期間中に1回90分以上の巡回指導を5回行う。                               実習前に健康診断書申請、検便検査、インフルエンザ予防接種を行うこと

 
Copyright ©2013 TOHOKU BUNKYO COLLEGE. All rights reserved.