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教育相談
開講年次:2年次
卒業:選択 幼稚園:必修
開講時期:後期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位
松 田 浩 平
■ 科目のねらい
文部科学省が策定した国の基本方針は、いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)にもとづき、単にいじめ防止対策に留まらず、教師の基本的な力量向上を求めている。そこで教師が求められる能力は、分かりやすい授業づくり、生徒が活躍できる学級づくり、教育相談、人権教育、様々な専門家や保護者や地域と連携できる能力など広範にわたる。特に幼稚園ならびに保育所にあいては、保育の本質を理解し、保育を実践するための方法や技術を身につけるために設置された科目である(DP)。特に、子どもはそれぞれが固有の気質や性格を有することを前提に考えなければならない。種々の問題行動を見せる子どもだけではく、ちょっと気になる子どもや、目立たない子どもも含めて、個人として尊重し内面の理解や、保育における援助の仕方、保護者相談における傾聴や共感などの姿勢を身につけることをねらいとする。(DPに対応する中項目:④⑥)
■ 授業の概要
どの時代も、保育を取り巻く環境は経済的要因や社会の指向性によって左右されてきた。庶民も含めて一人一人の子どもが大切に扱われるようになったのは20世紀以降になってからである。特に近年は個別化や個性の尊重もあり、一人一人の子どもの特性を考慮した子育て支援への関心が高まっている。これらの活動を通じて、子どもの個性や興味関心を広げてゆき、将来にわたる時間的展望の中で豊かな自我の形成と着実な自己実現を目指した保育は重要な課題である。
本講義では、保育園・幼稚園などにおける幼児保育や幼児教育に必要なカウンセリングの技術について学ぶとともに、事例考察などを取り入れた相互学習・グループ学習を行いながら、将来現場で実践できるようになることを目標とする。
■ 達成目標・到達目標
①愛着形成を通じた子どもの心理社会的発達を理解する。
②カウンセリングマインドを活かして、子どもや保護者とかかわる姿勢を養う。
③保育に活かす教育相談の理論や具体的な進め方についての理解を深める。
④保育所・幼稚園における保育が、その後の小学校から大学等までの教育に関わる関連性を理解する。
■ 単位認定の要件
①~③について、講義で取り上げた内容について75%以上の項目について説明ができるようになる。
④について、一人の尊厳ある人間の初期教育に関わる立場からの考察が試みることができること。
■ 単位の認定方法及び割合
期末試験:60% 授業内提出物:30% 授業内活動:10%
■ 授業計画
■ 時間外学修
前回の授業ノートや資料を熟読し、ラーニングコモンズなどを活用して、一緒に学ぶ者同士で互いに説明できるようにしておくと良いでしょう。各回で2~4時間分くらいの学修が望まれます。
■ 課題に対するフィードバック
回収したレポートについては、返却時に全体に対する講評を行う予定である。
■ 使用テキスト・教材
幼稚園教育要領解説, フレーベル館, 2018, ISBN: 978-4577814475
■ 参考文献等
生徒指導提要 文部科学省(著), 教育図書, 2011, ISBN: 978-4877302740
教育相談(Next教科書シリーズ), 津川律子・山口義枝・北村世都(編), 弘文堂, 2015, 弘文堂, ISBN: 978-4335002144
■ 備考
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