 |
| シラバス トップページへ 東北文教大学トップページへ |
2022年度 シラバス 短期大学部 現代福祉学科
社会を見る眼
開講年次：1年次
卒業：選必 介護福祉：選必
開講時期：前期 授業形態：講義 授業回数：15 回 時間数：30 時間 単位：2 単位
滝 口 克 典
■ 科目のねらい
この科目は、現代福祉学科の３つのディプロマ・ポリシーを身につけることを目標に設置された、カリキュラム・ポリシー「福祉・介護の様々な考え方やいろいろな知識に触れ、援助者に必要な人権感覚と倫理的態度を養う」ための科目である。学生が学問の方法を身につけ歴史と文化を踏まえて人間や社会の出来事を総合的に理解し説明できるようになることをねらいとしている。（DPに対応する中項目：①②）
■ 授業の概要
基礎教養としての「社会学の考えかた、視点」について学ぶ。現代社会にはさまざまな問題が噴出している。これからコミュニケーション、生活、労働、地域はどうなっていくのか。さまざまな社会問題について、その実相や背景を検討していきながら、それらが今後どうあるべきか、またそのために何をすべきか、といったことを考えていく。毎回ひとつずつ具体的な社会問題をとりあげ、それに関連する資料やデータをもとに、参加者どうしで意見交換を行ったり、それをうけての解説を行ったりしながら進めていく。
■ 達成目標・到達目標
① 現代のさまざまな社会問題とその背景について理解し、概要を他者に説明できるようになる。
② 現代社会のさまざまなテーマについて関心をもち、自分で調べることができるようになる。
③ 現代社会のさまざまな問題について、自分なりの意見をもち、他者に表明できるようになる。
■ 単位認定の要件
①～③の合計で６０点以上の点数を獲得すること。
■ 単位の認定方法及び割合
期末レポート：30％ 授業内活動：70％
■ 授業計画
- 第1回 イントロダクション
- 授業のガイダンスならびに講師の活動・研究紹介を行います。
- 第2回 災害から社会を見る① 災間の時代
- 南海トラフ地震（20XX）などをもとに、災害と社会の関係について考えます。
- 第3回 災害から社会を見る② 震災復興
- 東日本大震災（2011）などをもとに、震災と復興の問題について考えます。
- 第4回 災害から社会を見る③ 災害ボランティア
- 阪神淡路大震災（1955）などをもとに、災害ボランティアならびにNPOの問題について考えます。
- 第5回 メディアから社会を見る① マスメディア
- 映画『新聞記者』（2019）などをもとに、メディアコントロールの問題について考えます。
- 第6回 メディアから社会を見る② ソーシャルメディア
- 映画『SNS 少女たちの10日間』（2020）などを事例に、ソーシャルメディアの問題について考えます。
- 第7回 メディアから社会を見る③ メディアリテラシー
- 映画『Fukushima50』（2020）などをもとに、メディアリテラシーについて考えます。
- 第8回 労働から社会を見る① 非正規雇用
- 秋葉原連続殺傷事件（2008）などをもとに、雇用労働の劣化の問題について考えます。
- 第9回 労働から社会を見る② ブラック企業
- 電通過労自殺事件（2015）などをもとに、職場環境の悪化の問題について考えます。
- 第10回 労働から社会を見る③ 労働運動
- 映画『アリ地獄天国』（2019）などをもとに、労働組合や労働NPOなどの意味や役割について考えます。
- 第11回 政治から社会を見る① 行政と国家
- 映画『ボストン市庁舎』（2020）などをもとに、行政と国家の意味や役割について考えます。
- 第12回 政治から社会を見る② 政党と選挙
- 映画『香川１区』（2021）などをもとに、政党と選挙の意味や役割について考えます。
- 第13回 政治から社会を見る③ デモクラシー（民主主義）
- 台湾ひまわり革命（2014）などをもとに、デモクラシー（民主主義）の意味や役割について考えます。
- 第14回 ノンフィクションで読む現代社会
- ノンフィクションをためしよみするワークショップを行い、文献の読みかたについて学びます。
- 第15回 まとめとふりかえり
- 現代社会を読み解くさまざまな視点について、改めてまとめとふりかえりを行います。
■ 時間外学修
テキストや参考文献を読み、その感想やレビューをレポートにまとめます（各4時間）。
■ 課題に対するフィードバック
毎回授業の終わりにふりかえりを行い、そのシートを回収します。回収したシートについては、次の授業の際に優れた内容のものをとりあげ講評を行います。
■ 使用テキスト・教材
滝口克典『〈地方〉の思考 多文化ヤマガタ探訪記2018-2020』（よりみち文庫、2021年）
■ 参考文献等
そのつど指示します。
■ 備考
とりあげる事件や題材、内容については、学習状況に応じて一部変更することがあります。
|
| Copyright ©2013 TOHOKU BUNKYO COLLEGE. All rights reserved. |