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認知症の理解

開講年次:1年次

卒業:選必  介護福祉:必修

開講時期:前期 授業形態:講義 授業回数:15 回 時間数:30 時間 単位:2 単位

伊 藤 就 冶(実務経験あり)


■ 科目のねらい
 この科目は現代福祉学科の3つのディプロマ・ポリシーを身につけることを目標に設置されたカリキュラム・ポリシー 「介護実践に必要な,人間の成長と発達ならびに障がいの医学的な知識を深める」ための科目であり,介護福祉士必修科目である。
 認知症の人の心理や身体機能、社会的側面に関する基礎的な知識を習得するとともに、認知症の人を中心に据え、本人や家族、地域の力を活かした認知症ケアについて理解するための基礎的な知識を習得することをねらいとする。(DP中項目①、④、⑦、⑨)

■ 授業の概要
 認知症に関する医学的な基礎知識を習得し、認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活への影響を理解する。 認知症のある人の体験や意思表示が困難な人の特性と心理を学修し、「認知症のある人」の生活支援及び家族支援に
ついて理解する。また、認知症に関する国の方針と施策、認知機能障害と行動・心理症状、認知症の原因となる疾患
及び症状、認知症の検査・診断、薬物療法と非薬物療法、認知症ケアの理念と視点に関する基礎的知識を修得する。
認知症高齢者のQOLの向上にむけ、日常生活・社会生活に適応するための生活環境のととのえ方について、授業者
の医療機関や高齢者福祉施設での看護師としての実務経験を提示しながら、具体事例を通した理解となるよう教授
する。

■ 達成目標・到達目標
①認知症ケアの歴史や、認知症に関する国の方針と施策について理解できる。
②認知症の定義・診断基準、四大認知症の原因疾患と症状、ケアの方向性について説明できる。
③認知機能障害と行動・心理症状(BPSD)について説明できる。
④認知機能のスクリーニングテスト(HDS-R、MMSE)、「認知症高齢者の日常生活自立度判定基準」について理解できる。
⑤薬物療法と非薬物療法の概要について理解できる。
⑥認知症ケアの理念、パーソン・センタード・ケアの視点、本人の強みや認知機能障害に配慮したケアについて説明できる。

■ 単位認定の要件
①~④の合計で60点以上の点数を獲得すること。

■ 単位の認定方法及び割合
期末試験:80% 授業内活動:20%

■ 授業計画



















■ 時間外学修
毎回の授業後はプリントやノートを使って復習し理解をしておくとともに、疑問が残った点は、次回、教師に質問できる
ようにしておくこと(目安時間 : 各3時間)。授業の予習として、認知症のある人が書いた手記などを読み、認知症の人の
気持ちについて共感したことを述べられるようにしておくこと(目安時間 : 各1時間)。

■ 課題に対するフィードバック
①授業中に実施する確認テストについては、授業内で解説を行う。
②質問には随時解説を加え対応する。
③回収した課題については、返却時に簡単な添削を行う。

■ 使用テキスト・教材
最新・介護福祉士養成講座第13巻『認知症の理解』第2版 (中央法規)

■ 参考文献等
クリスティーン・ブライデン著:私は誰になっていくの、クリエイツかもがわ、2003.
宮崎和加子著 : 認知症の人の歴史を学びませんか、中央法規、2011.
藤川幸之助ほか、満月の夜、母を施設において、中央法規、2008.

■ 備考
○配布資料は毎回持参すること(繰り返し使用します)
○ゲストスピーカー予定

 
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