シラバス

手話技能

開講年次：2年次

卒業：選必

開講時期：後期　授業形態：講義・演習　授業回数：15 回　時間数：30 時間　単位：1 単位

斎　藤　聡　子(実務経験あり)

■ 科目のねらい
この科目は、現代福祉学科のディプロマ・ポリシーである「人間の尊厳や人権を尊重する態度と倫理観を持ち、コミュニケーション力・協調性・積極性を身につけ、社会に貢献できる。」ことを目標に設置されたカリキュラム・ポリシー「障がい特性に応じた専門技術に関する科目」である。本授業では、聴覚言語障がいを持ちながら生活する人の思いを理解し、障がいによる生活への影響と支援の方法を修得することをねらいとする。（ＤＰ中項目⑥⑦）

■ 授業の概要
聴覚言語障がい者の日常生活を知り、幅広い聴覚言語障がい者の状況を理解することで、社会の一員である聴覚言語障がい者への援助や配慮の仕方、社会生活を営む上での他者への配慮の重要性を学ぶ。生活上のいろいろな場面での援助や支援について、映像や授業者が手話通訳士として、通訳の実務経験を取り入れながら、自己紹介から簡単な日常生活、手話による手助けが出来るように考えていく。

■ 達成目標・到達目標
①聴覚言語障がい者の日常生活における問題点を人に説明できるようになる。
②全国手話検定試験5級程度の日常会話の単語を理解し、スピーチできるようになる。
③聴覚言語障がい者の表した手話を理解し、適切な日本語に変えられるようになる。

■ 単位認定の要件
①～③の項目すべてにおいて６０％以上理解すること。

■ 単位の認定方法及び割合
授業内提出物：30％　授業内試験：40％　授業内活動：30％

■ 授業計画

第1回ガイダンス

現代福祉における、聴覚言語障がい者のコミュニケーション方法の重要性、授業の進め方と、成績評価方法、課題について概説する。
この授業の大まかな目標や取り上げる内容について説明する。
聞こえない人、聞きにくい人とのコミュニケーションについて、実体験をする。

第2回

指文字の成り立ちを知り、物の名前を表現できるようになる。

第3回

自己紹介ができるようになる。疑問形が使えるようになる。

第4回

聞こえの仕組みについて理解する。聞こえと補聴器について理解する。

第5回

手話の成り立ちを理解する。家族の紹介をする。

第6回

聴覚障がい者マークについて知る。風疹と聴覚障がいについて理解する。

第7回

趣味について、好きな食べ物について、スポーツについて伝える。

第8回

自己紹介を含め、発表会を行う。発表についての質疑応答をする。

第9回

誕生日について話をする。数字や金額の表し方を知る。

第10回

仕事について話をする。将来の希望や家族の仕事について説明できる。

第11回

家などの場所の説明ができる。時間の表し方について知る。

第12回

グループで会話をしてみる。よりわかりやすい表現を工夫してみる。

第13回

グループで選曲し、手話により表現を工夫する（１）

第14回

グループで選曲し、手話により表現を工夫する（２）

第15回

グループごとに表現した歌を発表し、評価し合う。

■ 時間外学修
前回の授業内容を繰り返し行い、他者に説明できるようにしておく（目安時間：各回約１時間）

■ 課題に対するフィードバック
授業中に実施する授業内提出物については、後の授業回にて解説を行う

■ 使用テキスト・教材
毎回印刷したプリントを使用する

■ 参考文献等
なし

■ 備考
教材プリントを配布するので、各自でA４ファイルを用意しておくこと

2022年度 シラバス 短期大学部 現代福祉学科

2022年度　シラバス　　短期大学部　現代福祉学科