お知らせ

幼児教育研究センター講演会

 9月23日(金・祝)に,白百合女子大学名誉教授の繁多(はんた)進先生を本学にお招きして,「気になる子どもへのかかわり」について講演会を開催しました。幼稚園,保育所から70名を超える出席をいただき,本学教員および学生と合わせて100名を超える参会者で,盛会のうちに終わることができました。
 講演を通して,子どもの問題行動の奥には「愛着」の問題があることを学ぶことができました。愛着に問題のある子どもの行動特徴は,ADHDの子どもの特徴と似ていること,子どもの情緒を読み取り(どんな気持ちだったのか),なぞる(「くやしかったのね」)ことが重要なこと,親子を育てる子育て支援が必要なことを学びました。
 保育所と幼稚園は,愛着発達の重要な時期の保育を行っています。気になる子どもがいるときに,保育者自身が愛着の対象になろうという覚悟が必要だということを,先生は強調しておられました。また先生からは,具体的な事例に関する質問にも丁寧に答えていただき,保育現場での確かな指針を得ることができました。
 幼児教育研究センターは,保育現場の保育者と大学が連携して,乳幼児の保育のあり方を研究する役割を担っております。来年度も講演会を開催しますので,研修の機会として大いに活用していただき,保育に役立てていただければと願っております。
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