令和6年度「未来に伝える山形の宝」事業 南山形再発見 講座2 講演「茂吉が詠んだふるさとの風景、その想い。」を行いました。
東北文教大学・南山形地区創生プロジェクト委員会は、11月9日(土)南山形再発見 講座2を、南山形コミュニティセンターにおいて斎藤茂吉記念館学芸員の「佐藤結子」氏を講師に、「茂吉が詠んだふるさとの風景、その想い。」と題して講座を開催しました。講座には、
南山形地区、中山町や寒河江市から約40名が参加しました。
講座では、少年期から壮年期を「癇癪もちの性格だった。ヨーロッパ研修中に消失した青山病院の再建に尽力した。」など斎藤茂吉記念館の資料から紹介され、医師と歌人の二刀流だったとの説明には会場から拍手が沸きました。
晩年期は故郷山形県金瓶村で疎開生活を送り、南山形にある「松原の不動尊」「金井村誌への序文掲載」「斎藤茂吉文学碑建立(山形市松原)」「蔵王山熊野岳山頂斎藤茂吉歌碑」から故郷を短歌で詠み上げたことが紹介されました。また、山岳信仰者であったため、山登りにスーツ姿で出かけていたその想いが写真から伺い知ることができました。歌を詠む他に野菜や庭先の花の絵も描いており、「絵から当時の想いに浸ってみてはどうか」と紹介がありました。
参加者から「斎藤茂吉の最後の歌の推敲課程が知りたい。」の質問に、「展示してある手帳で推敲の様子が感じられるかもしれません。」と講師から回答を受け「記念館で確認してみたい。」「南山形地区にある記念碑にも訪ねてみたい。」などと、新たな想いをめぐらし講座を終了しました。
写真:使用承諾済み
文責:地域連携・ボランティアセンター