松田浩平教授が科学研究費助成事業による研究結果報告書を発行しました。
人間福祉学科の松田浩平教授が平成24年度より3年間の研究期間で科学研究費助成事業による研究に取り組み、その成果を報告しました。
研究テーマは「生理・行動指標によるパーソナリティの実験心理学的研究」で実験結果を中心とした報告書となっています。
◇要旨
平成24年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金 平成24~26年度)
(基盤研究C)研究結果報告書(課題番号:24530846-0001)
研究代表者 松田浩平(東北文教大学短期大学部)
佐藤惠美(東京富士大学)
生理・行動指標によるパーソナリティの
実験心理学的研究
日常生活での行動特徴のベースとなるものはその人のパーソナリティであり、パーソナリティの理解は、その人物へのより深い理解につながる。心理学では、さまざまな人々の多様な行動を客観的に理解することが求められ、それは学校や職場など様々な場面で使用されている。
本研究ではより客観的なパーソナリティ測定を求めて、これまでの質問紙法だけでなく、パーソナルコンピュータ上で性格評定をおこない、その反応時間を測定した。反応時間によって得られた定量的データをパーソナリティ情報として、質問紙で得られるパーソナリティ特性を表すような反応時間の特徴を得ることができるかという行動指標からパーソナリティ特徴を検討した。
さらに、性格評定には質問項目やパーソナリティ特性語が使用される。この際、生理的反応が生起すると考え、パーソナリティ評定をおこなうときの前頭血流の値について生理的指標からパーソナリティ特性を検討することにした。
これらの研究によっていつもは質問紙で測定する私達のパーソナリティ情報を、生理・行動指標で測定し、これまでにない人物理解が可能かどうかを検証した。ここから、質問紙だけでない行動的。生理的側面から新しい自分を発見するための、新しい人物測定のツールについて考察する。
◇研究成果報告会の日程
日時:
平成27年3月30日(月) 14:30~16:00 (参加費無料・予約不要)
会場:
〒990-0039 山形市香澄町1-3-15山形むらきさわビル1階
大学コンソーシアムやまがた ゆうキャンパス・ステーション