「地域体験」 参加学生のコメント(2日目)
総合文化学科1年生の必修科目「地域体験」に参加した学生のコメントを紹介します。
「2日目 生活工芸体験学習に参加して」
私は土鈴づくりに参加しました。私は絵が得意ではないので最初は不安でした。けれども、土鈴はとても乾きが速く、絵の具をぬった瞬間に乾いてきました。ですから失敗してもすぐに上から塗り直すことができました。
私はベースを緑にし、赤、黄、白、黒などを組み合わせて作りました。最初は不安でしたがうまくできました。とても涼しい音がするので、この暑い夏に最適だと思いました。(須貝 茉矢さん)
「2日目 生活工芸体験学習に参加して」
私はこけしの絵付けを体験しました。主な内容としては、見本のこけしを見て、それに似せたり、自分のオリジナルで考えたこけしを創作したりするものですが、みんなそれぞれに自分なりのこけしを制作していました。
私は顔はオリジナルなのですが、胴の模様はできるだけ見本に似せようと見本のこけしを見ながら制作をしました。この昔ながらの日本文化を制作する経験を通して、その文化を作りあげた人たちの努力や苦労を感じ取ることができました。(五十嵐 哲也さん)
「2日目 トレッキングに参加して」
私たちは、月山の雪が残る中、新緑のブナ林を目指すトレッキングに参加するため、山形県立博物館に到着しま
した。6月にもかかわらず、例年にない雪の多さから雪解けは遅く、登る前から怖気づいてしまった私たちですが、インタープリター(自然案内人)の方の説明
をお聞きしながらの散策が、小道を登るところからスタートしました。
たくさんの木々たちに触れ、鳥の鳴き声と気持ちの良い風を受けながらのト
レッキングは今まで体験した山歩きとは違い、自然を楽しみながら登ることができました。1時間経過したところで、ふと視線を上げると、一面に巨大なブナ林
が広がっていました。あまりの美しさに感動し、疲れを忘れ見入ってしまいました。ブナの新緑はとても幻想的で、木漏れ日を浴びると、不思議と気持ちも落ち
着き、心が癒されました。くねくねと折れ曲がっているブナや雪の重みで倒れても生きているブナを目の当たりにし、どんな環境にも負けないブナの生命力の高
さに感銘を受けました。
私はこの研修で体験したことを一生忘れません。今の時代だからこそ、自然を五感で感じるという
事を次の世代にも体験してもらいたいと思いました。(長倉 麻衣さん)
「2日目 トレッキングに参加して」
大井沢への宿泊研修2日目。午後からはブナの原生林でトレッキングをしました。
私たち10班のインストラクターの方は細谷さん。女性の方です。もともとは都会生まれの都会育ちだった細谷さんは十数年前に月山に登って魅力を感じ、山形
に住むようになったそうです。私は今回初めて月山に登ったのですが、都会人だった細谷さんが月山の虜になったのも頷けました。
6月初めとはいえ
予想以上に雪があって、足元をとられました。急な坂を上ったり、下ったり、結構足腰が疲れました。途中、月山の湧水を飲みました。すごく冷たくておいし
かったです。途中途中立ち止まっては細谷さんが辺りに生えている草や木を説明してくださり、大変興味深かったです。今の私たちはただの草木だと思って何も
考えたりしませんでしたが、ちゃんと役目があって、「これは漢方薬によく使われます。鼻炎、頭痛に効きます。昔の人はこうして山にあるものを最大限に活用
していたのです。」との丁寧な説明に驚かされました。ブナの原生林はすごく神秘的で緑がきれいでした。(鎌田 桃子さん)