基礎演習ⅡBフィールドワーク成果発表会
12月5日(木)に基礎演習ⅡBフィールドワーク(11月1日実施)の成果発表会が行われました。グループ発表の形を取り、歴史文化系、比較文化系、地域社会系の3系列毎に、フィールドワークでお世話になった地域の方々などをお招きして実施しました。発表後には参観者からコメントやご意見を頂戴し、学生にとっては実りの多い時間となりました。
以下、発表の様子ならびに学生より寄せられたコメントを系列毎に紹介します。
(1)歴史文化系
・松田達也さん(総合文化学科1年)
今回のフィールドワークや発表を通して、今まで地名や川の名前など気にすることはあまりなかったのだが、祓川を調べるだけでも多くの人たちや歴史に関わっていたのを知った。そう考えると意味を持たない名前はなく、調べてみる価値がありそうである。どんなものにも、そこには人と歴史が強く結びついていることを学ぶことができた。
他の班の発表では、特に修験者や修行をする人たちは、現代の私たちには耐えがたいような修行をしていることを知った。仏に近づくために厳しい生活をするのは、中途な心持ではできないだろう。現代でなぜ山伏になったのかなど調べてみたいと感じた。
・大宮愛美さん(総合文化学科1年)
自分たちが調べていると、だんだん他の皆がわかっているような気になって専門用語を使ってしまい、わかりずらいパワーポイントやレジメを作ってしまった。また、発表後の質疑応答でどのような質問が出るかを予想できず、うまく答えられなかったなどの反省点があります。今後は他の人にも伝わるよう、自分自身が内容を完璧に把握し、その上で他者の立場に立ち内容を考えることが大切だと学びました。
(2)比較文化系
・藤原真結さん(総合文化学科1年)
私たちの班ではイギリス人の方にインタビューした結果を発表しましたが、イギリスについてや日本との比較を他の人に伝えることができてよかったです。他に4つの班(アメリカ、パラグアイ、ニュージーランド、シンガポール)の発表を聞きましたが、どこの国にも日本との違いがありおもしろかったです。これからはアメリカ人だから、イギリス人だからといった固定観念を持たずに、様々な観点から見ていきたいと思いました。今回のインタビューや発表を通して、新しい考え方ができるようになったような気がします。
・長沼春花さん(総合文化学科1年)
私たちの班ではニュージーランドの方にインタビューをし、価値観、結婚観、日本についての考えなどをお聞きしたことをもとに発表しました。この授業を通して、日本と各国の類似点や相違点を発見し、そこから様々なことを考察し学ぶことができました。また、他の班の発表からも、その国では何を重要視しているのか、どんな考えを持っているのか等について知ることができました。これから生活していく中で、そうした他国の文化のことを活かせたらよいと思います。
(3)地域社会系
・高橋香奈子さん(総合文化学科1年)
担当以外の先生や先輩など、この授業に関わってこなかった方々から指摘を受けたことで、「これで大丈夫だろう」と思っていた部分についても、分かりにくい所や改善するべき点があることがはっきりと分かりました。映画化の活動の募金への御礼として、不特定多数の人の手に渡る冊子であるからこそ、分かりやすく作りつつも、一冊の冊子としてのデザインの統一が大切であると実感することができました。今回指摘されたことを参考に試行錯誤を重ね、冊子をより良いものにできるよう頑張りたいと思います。
・高木智規さん(総合文化学科1年)
自分たちで作った冊子を発表し、授業以外の方から評価してもらう事で、思っていた以上に悪い点が多くあることに気づかされました。完成した段階では完璧に制作したつもりでも、実際には意外な不足点があるものだと感じました。背景の色や写真の使い方の他に、文字書体や行間、字送りなどの細かい部分まで指摘を受けました。また、他の班の冊子をみて、デザインや内容の面で「もう少し工夫したほうが良くなるかもしれない」と感じることもあり、やはり、自分たちで完成させたと思っていても、外からみるとまだまだ改善点が見えてくるものだと感じました。頂いた指摘点をもとに、冊子を改良して素晴らしいものにしたいと思います。
※12月14日 公開
※12月17日 学生コメント追記