「地域体験」西川町大井沢地区を中心とした体験学習を実施その1
6月5日から6日にかけて、総合文化学科1年生の必修科目である「地域体験」の体験学習が西川町大井沢地区を中心に1泊2日で実施されました。この授業は学科の目標である「動ける・話せる」学生の実践的育成に向けての基礎固めを意図して構成されており、主として事前学習・体験学習から成りたっています。
事前学習では現地の方々から「環境問題」や「農業・生活文化」などをテーマにお話をお聞きした他、本学の教員の専門を活かした現地の歴史・文化の講義を受けました。
体験学習ではオープニングイベントして「ブナの森楽園」主宰 原 慶明氏より「なぜ西川町なのか」という演題で講演を頂き、引き続き班毎に各民宿に向かい様々な農業・生活体験を行いました。翌日は大井沢に古くから伝わる生活工芸の体験学習に挑戦した後、月山の麓にある自然博物園のブナの原生林の中でトレッキングを楽しみました。
受講した学生の声や様子は以下の通りです。
●農業生活体験
私たちの班は民宿「孝庵」さんで畑仕事を体験した。まず畑を耕運機を使って耕すところから教えていただいた。班の全員が初めての経験であったため、作業はスムーズに進められたとはとても言えないが、指導されながら作業しているうちに、大井沢に暮らしている方々の知恵を随所に感じることができた。
私たちはないものがあると不便に思ってしまうが、大井沢に住む方々は、あるものを工夫して暮らしているように思われた。今回の農業生活体験で一番学んだことは、考え方次第で私たちの生活をより良いものにできるということであった。
(総合文化学科1年 高橋麻子)
私たちはキノコの菌打ちを体験しました。想像していた作業とは違い、ブナの木に穴をあけ、コルクのようなもの(菌)を埋めるという作業でした。菌をさす人、菌を打ち込む人と2人で組み、どうしたら効率的に進められるかを考えながら作業を行いました。作業が終わった後のブナの木からは、普段食べているようなキノコが生えるイメージが想像できませんでした。キノコ一つとっても地道な作業の末に収穫するのだということを体験を通して学び、食物を大切にしなければと感じました。
(総合文化学科1年 鈴木麻佑子)
その2に続く