「地域体験」西川町大井沢地区を中心とした体験学習を実施その2
その1から先にご覧ください。
●民宿での講話
1日目の夕食後、民宿に泊まった班の人たちが集まり、民宿の方との懇談会を行った。私が特に面白いと感じたお話は「大井沢七不思議」である。ビデオを見せてもらったが、口輪ヘビが中でも一番印象的だった。私たちが宿泊した民宿「さくお」の名前の由来をお聞きしたが、現在のご主人のお父さんの名前から取ったということである。「さくお」が宿泊者すべての「ふるさと」になってほしいとのお話を聞き、心が温まる思いがした。
(総合文化学科1年 工藤麻友)
私たちの宿では「こけし」についてのお話を聞かせていただきました。「こけし」といえば、球形の頭部と円柱の胴だけのシンプルな形を想像しますが、今回のお話の中の「菊摩呂こけし」は今まで見たことのないタイプで、キノコの形をしておりとても印象的でした。色も鮮やかでほんとうに可愛らしく、自分でも作ってみたくなりました。帽子を被せる現代的なタイプもありました。現在は「こけし第3ブーム」といわれ、流行っているそうです。
(総合文化学科1年 高橋萌)
●工芸体験
私は工芸体験ではじめて草木染めを体験しました。布を輪ゴムで縛ることで模様をつけ、自分のオリジナルの草木染めを作ることができ、とても楽しい経験になりました。今の時期にしか色を出すのが難しいといわれる緑色に挑戦しましたが、緑を出すには銅を使うということも初めて知りました。ヨモギの香りを出すために液に布を浸ける作業をしましたが、自然のものの素晴らしさに感銘を受けました。
(総合文化学科1年 佐藤日伽莉)
私はこけしの絵付けを体験しました。簡単そうに見えてもとても繊細な作業でたいへんでした。特に苦労したのは筆の使い方です。細くなったり太くなったりなど均一に保つのがたいへんでした。最後に皆で作品を見せ合いましたが、一言でこけしと言ってもそれぞれ表情が違っていておもしろかったです。力強いものもあれば優しい表情のものもありました。とても貴重な体験をさせて頂いて感謝しています。
(総合文化学科1年 瀬野颯太)
●月山トレッキング
地域体験最後の体験学習としてブナの原生林にてトレッキングを行いました。ガイドの方のお話を聞きながら、自然と触れ合い楽しく歩くことができました。私が印象に残っているのは、ブナの木々が初夏になった今も雪に覆われているため、歩いているうちに雪の下から木がはね上がるのを見たことです。また「良薬口に苦し」を体験してほしいとガイドの方がくれた薬草は、今まで感じたことのない苦みで、これを食べていた昔の人はすごいと思いました。今回、普段の生活ではできない体験を数多くでき、充実した時間となりました。
(総合文化学科1年 丹野槙子)
トレッキングでは、県立自然博物園のブナの原生林を直に見て自然学習を行いました。原生林は高山にあるため、一帯は6月にもかかわらず残雪が多く、多少の肌寒さを感じました。ブナの木々のほとんどは残雪に押しつぶされて大きく湾曲していました。それでも木が折れないのは、ブナが他の木々より柔軟性が強いからだそうです。豪雪で生きるブナの姿を見て、植物の力強さを改めて実感しました。また、雪上藻という雪の上で育つ日本では珍しい植物も見られました。この体験で自然の美しさを知るとともに、自然を満喫することができて良かったです。
(総合文化学科1年 高田翔汰)