基礎演習IIBでフィールドワークを実施(2:比較文化系)
10月30日(木)に実施された総合文化学科「基礎演習IIB」のフィールドワークについて、比較文化系の活動内容を紹介します。(地域社会系の紹介はこちら、歴史文化系はこちらをご覧ください。)
●比較文化系の概要
比較文化系のクラスでは、異文化や異文化コミュニケーションについて学んだ後に4人ずつのグループになり、韓国、アメリカ、ニュージーランドを背景に持つ5人の方にインタビューを行いました。実際にお話を聞く中で、改めて文化による価値観の違いに驚いたり、また反対に文化と個人について考え、さらにそれぞれの方の生き方に感銘をうけるなど有意義な学びの機会をいただきました。
インタビュー後、学生はインタビュー内容をすべて文字に起こし、そこから言葉の背景にある価値観や考え方について考察していきます。それらをパワーポイントにまとめ、12月には発表会を実施する予定です。お世話になった3人のインタビューイーの方がたも参加くださる予定です。以下にインタビューを終えた後の学生の感想を記します。
●学生の感想
アメリカ出身のAさんにインタビューしました。インタビューをしてみて一番驚いたことは、学校のことを聞いた際に、アメリカでは大学進学をした時点で親からの自立という考え方を持つということでした。日本では大学生になり、実家に住んでいても、一人暮らしをしていても親から支えてもらっている状態の人がたくさんいると思います。実際に私も今でも親に支えてもらっています。自立する時期が早いことは、すごいし、いいことだなと思いました。早くに自立する環境があることで、責任感や積極性が生まれると思います。日本でも大学生になったら自立とは言わなくても、親に頼ってばかりいないという考え方を持つようになっていけばいいと思いました。(総合文化学科1年 鈴木麻佑子)
「国の文化や価値観を比較する必要はないと思うんですよね」というCさんの言葉から私はすごく考えさせられました。価値観や文化を知ることはとても良いと思います。でもある文化やその価値観の視点からだけで比較したりすると、その個人の良さに気づかなくなってしまうことがあるのだなと気づきました。この人は韓国人だから、この人はアメリカ人だからと見てしまうと、いつのまにかその人の印象を決めつけてしまうことも確かにあるのだなと感じる一日でした。(総合文化学科1年 熊澤夏凛)
自分もインタビューした方と同じく外国から来た外国人で、外国人が外国人にインタビューするのは珍しいことだと思い、興味を持って楽しくインタビューしました。インタビューする前までは、インタビューイーはニュージーランドの方で、同じ外国人でも国が違うから日本に来て思ったことや感じたことは異なるだろうと思っていました。でもインタビューした後その考えは変わりました。どの人でも初めてきた国では何も知らず、家族も友達もいない他の地で生活するのは大変だとわかり、いろいろなことで悩んで辛かった1~2年前の自分のことを思い出し、そういう時もあったなと思い、楽しかったです。(総合文化学科1年 金兌圭)