結婚式のながもち唄

意味・用法

荷物送りの際に唄われる、民謡の一つと思われる。結婚式などでは必ず唄い、最初に迎える側がまず唄を唄い、半分からは迎えられる側が引き継いで唄った。迎える側は室内で迎えるため、正座をして、「ながもち唄」の本を見ながら唄ったそう。

意味分類

結婚式

音声

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民俗 2013a_hiwatari_ながもち唄.mp3
14SY:あれは「ながもち唄」っていう唄があんのったなね。タンスのながもち唄
先生:そう言うのはもう皆さん、歌えるわけですよね?
10TD:お謡は、ほとんどの人、慣れてっからねぇ。「ながもち唄」ってのは民謡上手な人んねと披露さんね。
先生:「お謡(おうたい)」なんてわかる?おじいちゃんとかやってなかった?
イ:わかんないです
10TD:ところは高砂(たかさご)よ。ところは~高砂の~って。
05HH:んったなねぇ。
10TD:これは必ず。家の建て前とか、あの~結婚式とかで必ず唄ったもんだぁねぇ。
05HH:あの~……お謡頼まれっど、あれだもんねぇ。あの~……向こうから嫁さんが来たときに……
10TD:返しの謡いもあるったもんね。
05HH:んだ、こっちで迎えるほうで謡いを謡って、半分から今度向こうから来た人が引き継いで~、ほの、謡を謡う。
14SY:あのね~、私も仲人したときにね。これは、あの~村山の、村山地方のあの~、結婚式なんだけど。私の女房で仲人、頼まれてしたときによ。その列ず~っと行って、そして玄関先でよ、やっぱり唄いださなきゃなんなかったんだ。うん、玄関先で。うん……私も、最後までのこう……本でも見ればつっかえねけども、ちょっとそれはこう……うん、充分覚えてないんだよな。最初のほうだけでも出すからーってことで、出して、そして向こうでも受ける謡っていうかね……そういうのが、ありましたね。
04WK:んでも、お謡は、本見て謡うのが本式だもんね。
14SY:でも、結婚式のときは本見ねんだっけな、あれは。うん。玄関先で。
04WK:外だからね。
14SY:外で。
04WK:あの迎えのほうは、あの~
14SY:中だから。
04WK:本見て謡えるんだけっど。
10TD:正座して、謡うときにはちゃんと本に従うんだ。

ID : 798
更新日 : 2022-12-19 16:34:29