2012年度の調査ではOlympusのICレコーダ(マイク無し)で録音している。2013年度の調査では同じ機材とピンマイクを用いて録音している。MP3形式で録音したものをSoundEngine(→SoundEngine Free)で編集した。
以下、音声を吹きこんでくださった方の情報として、辞書項目に掲げるラベル記号、地区(言語生育地)、生年の順に記す。全員が男性である。
ラベル記号 | 地区 | 生年 |
---|---|---|
01KF(男性) | 谷柏 | 1941 |
02ST(男性) | 津金沢 | 1942 |
04WK(男性) | 黒沢 | 1938 |
05HH(男性) | 松原 | 1936 |
06IM(男性) | 松原 | 1952 |
07MH(男性) | 松原 | 1938 |
08AM(男性) | 片谷地 | 1942 |
09YS(男性) | 谷柏 | 1943 |
10TD(男性) | 谷柏 | 1943 |
11TH(男性) | 松原 | 1941 |
12HK(男性) | 松原 | 1943 |
13EM(男性) | 谷柏 | 1936 |
14SY(男性) | 松原 | 1940 |
15TK(女性) | 松原 | 1940 |
16FD(男性) | 松原 | 1936 |
17HT(男性) | 谷柏 | 1948 |
18KT(女性) | 片谷地 | 1933 |
民俗 | ― | ― |
「はしがき」に記すように、南山形の方々が、これが自分たちのことばだ、と認識するものが採録語となっている。「中央」と対置される「方言」でなく、「南山形のことば」としているのはそのためである。したがって、項目のなかにはいわゆる俚言ではないものや、単語でなくフレーズの形のものもある。また、ここに掲げる項目は、すべて現在の南山形の方々の、声や記憶に存在するものばかりである。時代や生活の変化によって命脈を絶とうとすることばも含まれはするが、いまの人々の、生(なま)のことばである。