南山形ことば集 「ま行」

まえと
音声

もっと。

まえみ
使用度

蚕のさなぎ。〈まいこ〉(40年代生)とも。蚕そのものは〈おごさま〉(40年代生)。かつては食用にした。

まぐらう
音声

食べる。

①仲間に加える。②混ぜる。〈まじぇる〉とも。

仲間に加わる。②混ざる。〈まざる〉とも。

まだまだたんない
音声スクリプト

全然足りない。

まつぽえ
音声スクリプト

まぶしい。

まなぐ
音声

目。眼。涙。

真似する。

真似ること。

まま
使用度音声スクリプト

ごはん。「ままかえ(ご飯を食べなさい)」

ご飯の支度。

ままつぶ
使用度

ご飯粒。

どもる。

弁償する。

複数名が一列になり、順番に自分たちで全員の頬をたたく。学校などで上級生が下級生に対し、罰として行った。

馬の糞。

午馬に履かせる藁で作った靴。

藁で作った草履。

濁る。

水泳

洪水。

みだぐない
使用度音声スクリプト

醜い。

見たくない。可愛くない。

みっつら
使用度

しっかりと。

みづばだ
音声スクリプト

道路端。

田んぼに水を入れる取り入れ口。

農夫の雨具。カッパ。〈みの〉とも。

聞こえないようにする。

むがさり
使用度

①嫁入り。婚礼。結婚。②花嫁。

むがさる
使用度

結婚する。「むがさった(結婚した)」

もらす(おしっこ)。

小児がぐずぐず言う。

かわいそう。〈もんつこえ〉とも。

曲がり角。

むずる
音声

もどる。曲がる「あそこむずて(あそこ曲って)」

襦袢(じゅばん)。

むんつん
音声

強情。

臍曲がり。強情者。

商店。〈みしぇ〉とも。

めちゃこえ
使用度

小さい。

片方しかない。「めっこの子(片親の子ども)」

固たきのご飯。

ごはんの半煮。

見えない。

みみず。

めろず
使用度

①のっぺりとして、しまりがない人。②酒を飲んで酩酊している人を指して言う。「このめろず野郎」

醜くて外聞が悪い。

めんごえ
使用度

①可愛い。「めんごくない(可愛くない)」②馬鹿な人を指して、わざと逆に「めんごえ」と表現する用法もある。

倒れる。ひっくり返る。〈もっかえる〉とも。

ごみ。ちりあくた。

(虫などが)孵化する。脱皮する。

もぞ
音声

寝言。

倒れる。ひっくり返る。〈もかえる〉とも。

他所の家の風呂に入らせてもらうこと。かつては井戸や川から水を運んで風呂をわかす(南山形では〈たてる〉)のが大変だったため、近隣の者同士が持ちまわりで風呂を準備し、その家の風呂をもらう習慣があった。

もんだら
音声

縄のタワシ。

かわいそう。〈むずこえ〉とも。