南山形ことば集 「は行」

あれ。

それだけばかり。

飯釜。炊飯器を指して言うこともある。

カバン。腰に下げるかご。

歯がゆい。

喜び騒ぐ

ひろげる。むき出しにする。

始める。

ふざけてさわぐ。

はったぎ
使用度

ばった。〈ぱっぱえ〉とも。

跳び上がる。

両足を開く。

はばげる
使用度

①食べ物を吐くこと。主に、咳き込んで口の中の食べ物が飛びでてしまうことを指す。②喉に詰まったものを吐き出す。気分が悪くて嘔吐することを指す場合もある。③物に又がる④足を広げる。両足を開く。

腹いっぱい。

嘘。

性格の良くない、気持ちが横しまな。

うそつき。

腹がすいた。

祖母。おばあちゃん。〈ばんちゃ〉とも。

あまえる。

馬鹿な事言うな。

おばあさん。婆様。

天罰。

ばっつ
音声

末っ子。〈ばっつこ〉とも。

ばよいくら
使用度

奪い合い。〈ばよこら〉(30年代生)〈ばよっつらい〉とも。

奪い合う。

ばんきり
使用度

いつも。〈ぼんきり〉とも。

祖母。おばあちゃん。〈ばあんちゃあ〉とも。

土埃。

女郎。

干し過ぎた状態。「しからびる」とも。

冷たい。

①ひびわれ。顔のあざ。②鶏のとさか。③竹かご。

水たまり。道路の水たまり。

病気にかかって腐敗した蚕。

だらしのないこと。

びっき
音声

蛙。〈べっき〉とも。

おおばこ。

田にいた、ひる。

しまりのない人間。

平手打ち

ふかす
音声スクリプト

せいろで蒸して(ふかして)作ること。赤飯を〈おふかす〉。

ひょうたん。

足で蹴る。

金持ちだ。裕福だ。

ふご
使用度

①底が深いざる。②ざる全般。底が深くないざるは〈ざる〉と呼ぶ(40年代生、女性)

足で強く蹴る。

ほとり。ふち。

ふたぐる
使用度

布団などをめくり上げる意味。奪う意味の〈ふだくる〉〈ぶだぐる〉(50年代生)と混用する場合もある。

ふたぶ
音声

頬。

ふちゃばぐ
使用度

引き裂く。やぶく。「ぶちゃばぐな(破かないで)」〈くちゃばぐ〉(30年代生)とも。

ふっぐれ
音声

拗ねてふくれた人。

散らかす。

踏みつける。

そうだ。本当だ。「ふんだず」「ふんだべ」「ふんだか」「ふんだがもすんない」

違う。嘘だ。「ふんないず」

腑抜け。

鬼ごっこなど。

長火鉢。

ぶじゅぐす
音声スクリプト

こわす。「ぼじょごす」とも。「ぶじゅぐったの(こわれたの)?」

失礼なこと。

美人ではない。

壊す。打ち壊す。

①強く打ち切る。②めちゃめちゃに切り裂く。

仏師屋。

蹴っ飛ばされる。「ぶっとばさあれる」

ぶんど
使用度

葡萄。

うちすてる。すてることを強めていう。

反抗的な態度。

そんな。

へそび
使用度

鍋の底についた焚火のすす。

うまく出来ない。下手だ。

うまく出来ない、下手であることを強めて言う。

そんな。

減らす。

物を吐く。げろを吐く。

へな
使用度

女。

少女等。女の子。

へなべら
音声

女の子たち。

へぶくれる
使用度

ふくれる。

ご飯を盛る時に用いるしゃもじ。

へらから
音声

おしゃべり。「へらから言うな(黙っていろ)」

余計なことを言う。「へらずぐちたたくな(余計なことを言うな)」

言いふらす人。おしゃべり者。

いれる。

口答え。

べご
音声

牛。

泣くこと。

とんでもない。

舌。

ほいじょ
音声スクリプト

包丁。

乞食。

そこ

そんなこと。

そんな。「ほだごどあっかえ(そんなことあるか)」

そんなに。「ほだえごしゃぐなず(そんなに怒るなよ)」

ほだな
使用度音声スクリプト

そんな。「ほだなごどあっかえ(そんなことあるか)」、「ほだないらね(そんなものいらない)」

そこから。

そっち。

ほでなす
使用度

常軌を逸する。

嘘言うな。

ほろぐ
音声

払い落とす。ふるい落とす。

人間がぼける。もうろくする。

ほろげる
使用度

①花びらが散る。②こぼれ落ちる。③物が落ちる。世代が下るにつれて、③の意味で用いられることが増えている。

真剣勝負。真剣でない勝負は〈やぐどんこ〉。

ほんてん
使用度

本当。本当に。

ほんまつ
音声

へそくり。

按摩師。

こわす。〈ぶじゅぐす〉とも。

ぼだす
使用度

追い出す。

ぼっこ
音声

履物等の底につく雪。「ぼっこつく(ぼっこが付く)」

丸くなる。「えんぴつがぼっこになる(鉛筆の芯先が丸くなる)」

いつも。

①棒鱈。②氷柱(つらら)。

ぼんつこ
音声

丸坊主。「ぼんつこにする(丸坊主にする)」